新井貴浩氏、決勝占う 梁ヒョン種と同じ左腕攻略 いい予行演習

[ 2019年11月17日 09:00 ]

第2回WBSCプレミア12決勝   日本―韓国 ( 2019年11月17日    東京D )

談笑する鈴木(左)と新井貴浩氏(撮影・北條 貴史)
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 やはり連打で点が入ると見ていても気持ちがいい。実際にやっている選手はなおさらだろう。今大会は四球を絡めた得点が多く、これだけ安打がつながったのは初めてだ。各打者とも、いい精神状態で打席に入ることができると思う。

 特に山田哲、丸らに結果が出たのが好材料だ。彼らに共通しているのは、足を上げたり、グリップの位置を動かしたりして大きくタイミングを取る点。投球フォームに間のない北米や中米の投手に短期間で合わせるのは容易ではなかった。その点、ゆったりしたフォームで投げる韓国の投手は日本に近く、普段通りの打撃ができる。

 決勝戦先発の梁ヒョン種と同じ左腕を攻略し、いい予行演習にもなった。データはあっても、打席での感覚は違う。初見の対戦では基本に立ち返ることの方が結果につながりやすい。基本とは中堅方向を意識して投手の足元へ強い打球を打つこと。その姿勢が序盤から見えた。今大会は安打が出ない時も四球をもぎ取るなど「つなぐ」意識を全員で共有してきた。その気持ちで最後まで戦ってほしい。

 守る方では直球の使い方がポイントになると感じた。許した12安打のうち結果球が直球だったのは2本だけ。韓国の打者はパワーがあって直球に強いという従来のイメージにとらわれず、怖さはあっても直球を使っていかないといけない。

 日本には素晴らしい投手がそろっている。自信を持って攻めてほしい。もちろん、決勝をにらみ、変化球への対応を試した部分もあったはず。最も近くで観察した会沢ら捕手陣は、いいヒントを得たと思う。しっかり勝ち切った中で甲斐野、山本、山崎の3人を見せなかったのも大きい。先行して逃げ切る形に持ち込みたい。(本紙評論家)

 《17日総力戦へ「KYY」リリーフ陣は温存》 決勝戦はブルペン総動員で臨む。12日の米国戦で先発した高橋礼を救援待機させ、早い回から継投に持ち込む算段。この日の前哨戦では勝利の方程式「KYY」の甲斐野、山本、山崎を温存した。建山投手コーチは「投げきった球に韓国打線がどうアジャストするか、投手全員が見られたのは良かった。明日は総力戦。明日に生かさないといけない」と力を込めた。

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