楽天 鈴木大地ワシづかみ!争奪戦参戦へ ユーティリティー性、キャプテンシー高く評価

[ 2019年10月31日 05:30 ]

国内FA権行使を表明したロッテ・鈴木大地
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 楽天が、国内フリーエージェント(FA)の権利行使を表明したロッテ・鈴木大地内野手(30)の獲得に乗り出すことが30日、分かった。内野の全ポジションを守れるユーティリティー性に加え、キャプテンシーや人間性を高く評価。宣言残留を認めているロッテや巨人、中日も獲得に向けて調査を行っており、11月3日の交渉解禁を待って正式に争奪戦に参戦する。

 複数の関係者によると、楽天はシーズン中から鈴木がFA宣言した場合に備えて調査を進めてきた。28日に権利行使を表明したことを受け、獲得に動く方針を固めた。11月3日の交渉解禁後、速やかにオファーを出して誠意を伝える見込みだ。

 鈴木はプロ8年目の今季、いずれもキャリアハイとなる打率・288、68打点、15本塁打の成績を残した。守備では主に一塁と三塁で起用され、内野の全ポジションと左翼を守った試合もあった。遊撃で2度のベストナイン、二塁でもゴールデングラブ賞を受賞しており、攻守で状況に応じたプレーも持ち味としている。チーム戦略上、安定感のあるチームづくりに必要な選手と判断。三木新監督が掲げる「考える野球」にもフィットする。

 さらに、ロッテで主将と選手会長を務めるなど、誰もが認めるキャプテンシーにも大きな魅力を感じている。楽天は若手選手が多く、鈴木のリーダーシップを高く評価。攻撃時だけでなく、守備中にも積極的に投手や仲間に声をかけながら常にチームを引っ張る姿は最大の長所である。人望も厚く、ひたむきに野球と向き合う人間性は、多くの選手にとってお手本となる。

 鈴木はロッテから複数年契約を提示され、宣言残留を認められている。権利行使の会見では「移籍を前提にしているわけではない」とした上で「興味を示していただける球団があれば、フラットな形でしっかり全て話を聞いて決断したい」と話していた。巨人や中日も興味を示しており、交渉解禁と同時に争奪戦のゴングが鳴る。楽天も他球団の動向を注視しながら、獲得に向けて全力を注ぐ。

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2019年10月31日のニュース