ナショナルズ 逆王手 ストラスバーグ PS初の5戦無敗「全て出した」

[ 2019年10月31日 05:30 ]

ワールドシリーズ第6戦   アストロズ7―2ナショナルズ ( 2019年10月29日    ヒューストン )

力投するナショナルズ先発のストラスバーグ(AP)
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 ナショナルズのスティーブン・ストラスバーグ投手(31)が29日(日本時間30日)、8回1/3を2失点の力投でチームを勝利に導き、3勝3敗で逆王手をかけた。今ポストシーズンは5勝無敗、防御率1・98と圧倒しており、09年にドラフト史上最高額の契約金で入団した右腕が10年後の頂上決戦で主役に。第6戦を終えてビジターチーム全勝というシリーズ史上初の珍事を演出した。

 負けたら敗退が決まる敵地での第6戦に、ストラスバーグが仁王立ちした。9回途中5安打2失点、7奪三振。球団史上初の世界一に逆王手をかけた。

 初回に2失点したが直後のイニング間、ポール・メンハート投手コーチに癖を指摘され、すぐに修正した。「(投げる前に)グラブを揺らすことにし、相手は何を投げるか分からなくなった」。直球は最速95マイル(約153キロ)で宝刀チェンジアップもさえ2回以降は無失点。先発投手の同一ポストシーズン5勝無敗は史上初だ。首痛で第5戦先発を回避した右腕シャーザーがブルペンで投球練習を始めたが、その必要がないほどの快投だった。

 09年のドラフト全体1位。新人史上最高4年総額1500万ドル(約14億3000万円=レートは当時)の大型契約で入団した右腕は「自分の持っているものを全て出した」と話し、味方打者の守備妨害を巡って猛抗議し退場処分を受けたデーブ・マルティネス監督も「明日もまた試合ができる」と喜んだ。ここまでビジターチームが全勝。第7戦も勝ち、「外弁慶」シリーズを締めくくれるか。(奥田 秀樹通信員)

 ▼ナショナルズ・ソト(同点の5回に決勝ソロ。史上最年少21歳でワールドシリーズ3本塁打)とてもクール。ワールドシリーズでの本塁打は本当に気持ち良い。

 【データ】日本シリーズでは11年のソフトバンクと中日が6試合目までビジター球団が6連勝したのが唯一のケース。第7戦はホームのソフトバンクが勝った。また、ストラスバーグは第7戦の登板予定がなく、史上初の同一ポストシーズン5勝無敗となった。01年のランディ・ジョンソン(ダイヤモンドバックス)は5勝1敗で、救援では02年のフランシスコ・ロドリゲス(エンゼルス)が5連勝の後、1敗を喫した。

 ◆スティーブン・ストラスバーグ 1988年7月20日生まれ、カリフォルニア州サンディエゴ出身の31歳。サンディエゴ州立大時代に最速103マイル(約166キロ)を記録し、08年北京五輪で米国の銅メダル獲得に貢献。09年に全体1位指名でナショナルズに入団。10年に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けたが、14年から6年連続2桁勝利。今季は18勝(6敗)で初の最多勝に輝いた。1メートル96、106キロ。右投げ右打ち。

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