メッセンジャー わくわくする打者は坂本勇「いつもなんか高ぶりはありました」

[ 2019年9月19日 05:30 ]

引退会見で言葉を詰まらせ涙を流すメッセンジャー(撮影・大森 寛明)
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 【メッセンジャーに聞く】

「本当はまだやりたい気持ちもありますけども、自分の体、腕がもう潮時だと言っているので今がその時だと思い、決断に至りました。そして奥さんのベネッサに感謝したい」

 ――まだプレーできる。それでも引退を決断した理由は?
 「自分の体が悲鳴をあげている、もう限界に来ていると体が言っているので仕方がないと決断しました」

 ――日本で成功した秘訣。
 「初めて来た初日から、自分の心を開いて新しい国で新しい文化を尊敬しながら受け入れていく気持ちが大事だと思います。過去に日本でプレーしたことのある選手やコーチに話を聞いて、簡単じゃないよ、難しいよと聞いていたので」

 ――引退発表した翌日、米国でバッキーが亡くなった。どういう存在だったか?
 「彼の存在は本当に大きい。彼は自分のファンとしていてくださいましたし、100勝を達成する外国人の記録を抜くことを一番望んでくれていた方だった。バッキーさんと、特に奥さんがメッセージのやりとりとか電話でよく話をして良好な関係を築いてくれていたのですが、僕が数字を残すことによってバッキーさんの名前がメディアに取り上げてもらい、バッキーさんの家族も本当にすごいことをした人だなと思ってもらえたので」

 ――数字だけでなく、阪神の投手陣にファイティングスピリッツをたたき込んできた。若手投手に伝えておきたいこと、また特に期待をかけている若手投手はいるか?
 「たくさん有望な若手がいますし、応援していきたい。自分が言えることは、一生懸命頑張っていれば必ず良いことが起こると思うし、自分自身で限界を決めずにしっかり追い込んでしっかり練習するように言いたいです。ほとんどのピッチャーをルーキーの時から見てきていますから」

 ――対戦してわくわくする相手打者は。
 「自分はよくやられました、ジャイアンツでやっている坂本勇。彼とは対戦も楽しみましたし、良い成績を残されたんで本当に良い選手だと思っていますし、彼と対戦するときはいつもなんか高ぶりはありました」

 ――近い将来タイガースにまた貢献したいと気持ち。
 「今は引退を受け入れるのにいっぱいで、あまりそういうのは考えられていません。米国に帰って家族といつもの時間を過ごしたいと思っています」

 ――藤浪へ叱咤激励したことがあるが、彼に期待している部分。
 「若い選手、彼だけではないですけど、才能あふれる人は多い。うまくいく時もあったと思いますし、時にはちょっと後退することも大事だと思いますし、失敗から学ぶこともありますし、そういったものを経ながら上達していくものだと思っているので、とにかく頼れる所は頼って、後はもう一生懸命努力し続けることが大事だとみんなには言いたい」

 ▼巨人坂本勇 自分の名前を出してもらえたのは光栄で、うれしく思いました。最初は中継ぎで、日本に来て年々コントロールが良くなって、凄いピッチャーでした。ああいう良い投手から打てたことが若い頃は自信になっていました。どこかで会えることができたら、感謝の気持ちを伝えたいです。
 

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2019年9月19日のニュース