張本氏、“球数制限”に持論展開 大船渡・佐々木の決勝回避には否定的も、指導者が選手個々で考えるべき

[ 2019年8月28日 18:55 ]

張本勲氏
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 野球解説者の張本勲氏(79)が26日、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」(月~木曜前8・30)に出演。高校野球の球数制限について持論を展開した。

 張本氏は7月28日放送のTBS「サンデーモーニング」の中で、高校史上最速163キロ右腕の大船渡・佐々木朗希投手(3年)が25日の岩手大会決勝で出場を回避したことに言及。「絶対に投げさすべきなんですよ」「ケガを怖がるんならスポーツやめた方がいい」と発言していた。

 張本氏はパーソナリティーの伊集院光(51)から「高校野球のね、今、投球数をどうしようみたいな話も、持論としては投げさせたい?」と問われると、「それ(投球制限を)はいいと思いますよ、決めても。条件を付けたらいい。反対でもない、賛成でもないんですよ」と答えた。

 ただし張本氏は、球数制限が選手に“楽をさせる”ものであってはいけないことを強く唱え「大事にして、楽にさせて、素質通りに伸びて、大選手になって…。何千万、何億もらえる選手になれます?大投手はみんな必死に、歯を食いしばって倒れるくらい練習をしてね、走り込んで、投げ込んで、それから這い上がってくんですから」と力説。プロに入って大投手となるには、誰にも負けないくらいの鍛錬が必要であることを述べた。

 また、張本氏はそんな理想を実現するための指導論についても言及。「これがまた、今の世代は難しいんです。“自分たちのこうだった”が通用しない。私たちの時代から今の時代に降りないと。我々の時代のこと言ったら笑われますからね」と、時代の流れに合わせるべきことを主張した。「怒ると委縮しちゃうから」と、若者に遠慮の気持ちをも見せる張本氏の言葉。そこには“張本氏イコール根性論”のイメージはなく、“理論派ご意見番”の姿があった。

 とはいうものの、張本氏は「前日に129球投げているから次の日は投げさせないというのは困る」と、大船渡・佐々木の決勝戦登板回避の決断については今でも変わらず否定的。今年の甲子園で活躍した星稜・奥川や昨年の金足農・吉田輝といった、ひと夏に500球を超える球を投げた投手を引き合いに出し、「だから球数だけ、たくさん投げたから壊れるとか、故障するとか、いう(決めつけ)のはよくないんですよ」と強く訴えた。

 その件について伊集院が「(選手の)分析をシビアにやってるメジャーリーグで肩やひじを壊した奴がいないのか、といったらスゴい量なんですよね。“何歳までにこうだった”といったデータを出して、このタイプの投手はこうみたいな研究をもっとしないと」とコメントすると、張本氏は「そうそう、指導者がもっと考えないとね。投げさして、投げさしてよくなっていくピッチャーもいるから」と賛同。球数制限は選手ごとにポテンシャルを加味して考えるべきとの持論を見せた。

 張本氏の理想をまとめると“大投手育成の足かせになるような「球数制限」はあってはならない”“投手のポテンシャルを生かせる「球数制限」でなくてはならない”といったところか。また、「投球制限」以前に指導者の指導力向上に期待を寄せているようだった。

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