マー君、雄星と初対決「ファンに楽しんでいただけるような試合に」

[ 2019年8月28日 02:30 ]

試合前、マリナーズ・菊池(左)と話すヤンキース・田中
Photo By 共同

 ヤンキースの田中将大投手(30)が27日(日本時間28日午前11時10分開始)のマリナーズ戦に、日本投手初の6年連続2桁勝利を懸けて挑む。相手先発は菊池雄星投手(28)。田中は17年にレンジャーズのダルビッシュ(現カブス)と投げ合って以来、4度目の日本投手対決へ、必勝を口にした。

 登板前日の最終調整に臨もうとした田中に、菊池が歩み寄る。投げ合う登板前日では異例と言える光景。田中は3学年下の後輩の求めに応じ、球種の握りを披露するなど、アドバイスを送るシーンがあった。

 「こっちにいる(日本人の)選手は数多くない。なかなかそういう機会もない。ファンの方々に楽しんでいただけるような登板、試合になればいい」

 注目度が増す一戦に向け、静かに闘志を燃やした。今季は9勝7敗。米通算123勝の野茂英雄や同79勝の黒田博樹も果たせなかった日本投手初の6年連続2桁勝利が懸かる。特別な対戦相手にも表情は変えなかった。

 必要以上に相手を意識せず、自分の調整に徹してきた。「前回の反省も踏まえて、初回からいい形で出せればと思う」。立ち上がりで乱れた前回登板を反省。その上で「いい投球をして最後は勝つのは自分だと思って投げることに変わりはない」。マリナーズ戦は過去9試合に投げ7勝0敗と絶対的な数字も残っている。

 楽天時代の11年から13年に菊池は西武に所属していたが、先発で投げ合う機会は一度もなかった。「彼だからと特別なものはない」。田中は過去に日本投手対決は3度あり、2勝0敗。メジャー6年目のベテランは、いつもと変わらぬ平常心を強調した。

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