U18侍、総力戦覚悟 二本柱が登板白紙 佐々木は血マメ 奥川も甲子園の疲労抜けず

[ 2019年8月28日 05:30 ]

練習中に右手に目をやる佐々木(左)。隣で奥川がストレッチ
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 U18(18歳以下)高校日本代表の佐々木朗希投手(3年=大船渡)と奥川恭伸投手(3年=星稜)が「第29回WBSC U18ワールドカップ」(30日開幕、韓国・機張(キジャン))での登板が白紙状態だ。チームは27日、都内で国内合宿を打ち上げた。28日に韓国入りするが、佐々木は右手中指に血マメができたことを明かし、奥川も甲子園の疲労が抜けていない。非常事態の中、野手を投手起用する総力戦で悲願の世界一を目指す。

 「令和の怪物」にアクシデントだ。26日の大学日本代表との壮行試合。佐々木が右手中指にできた血マメが原因で、予定の2回を1回に短縮し、降板したことが明かされた。

 「代表戦で力が入ったから。投げ続けた中で、マメができたのだと思う」。DeNAのスピードガンで160キロを計測したが、2三振を奪う完全投球の舞台裏で、思わぬトラブルを抱えていた。

 登板前のブルペンでの投球練習中に異変は起きた。マウンドには立ったが、初回を抑えた時点でチームドクターに相談し、交代することを決めた。「そんなにできたことはない」という小さなマメだが、高校生史上最速となる163キロを投げる右腕にとっては大きな問題だ。

 この日は国内合宿の最終日だったが、佐々木はボールを握らず、ポール間のランニングなど、下半身中心のコンディショニングだけで練習を切り上げた。30日に初戦のスペイン戦を控えるが「どのくらいで投げられるか、投げてみないと分からない」と投球再開は不透明な状況だ。大会では先発に加え、守護神起用の可能性も探っていたが、全てが白紙となった。

 外野フェンス沿いを、佐々木と並んで走ったのは奥川だった。甲子園の準優勝右腕もノースロー。大会期間中に512球を投げた影響から、履正社との決勝が行われた22日を最後に投球練習を行っていない。「甲子園の前も投げていないが、こんなに空けてはいない。ちょっと不安です。戻すのに時間はかかると思う」。奥川は正直な胸の内を明かした。

 予選に位置づけられる1次ラウンドは6チームの総当たり方式。上位3位に入れば、スーパーラウンドに進めるが、最悪ならば二枚看板を欠いた戦いとなる。投手担当の平川敦コーチは「野手登録の選手にもピッチングしてもらっている。そこの力も借りながら乗り切る」と明かし、甲子園で登板経験がある投手兼任の遠藤、石川もブルペンで投球を行うなど準備を整える。

 初優勝を目指す日本は、28日に決戦の地・韓国に入る。永田裕治監督は「(選手)20人で結束し、一戦必勝で頑張りたい」と、佐々木&奥川が復調するまで一丸で乗り切る覚悟だ。 (君島 圭介)

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