マエケン、自身6連敗で黒星先行 「全てはそこ」5回投手への四球悔やむ

[ 2019年7月30日 18:40 ]

ナ・リーグ   ロッキーズ9―1ドジャース ( 2019年7月29日    コロラド )

失点を重ね、マウンド上で肩を落とすドジャース・前田(AP)
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 ドジャースの前田健太投手(31)が29日(日本時間30日)、敵地デンバーでロッキーズ戦に先発し、4回0/3を投げ7安打6失点で今季8敗目を喫した。チームも1―9と大敗。前田はシーズン序盤は11試合で7勝2敗だったが、これで自身6連敗となり今季初めて7勝8敗と黒星が先行。防御率も4・07に落ち込んだ。

 試合後、前田は1点ビハインドの5回無死一塁で、犠牲バントの構えをしていた投手のグレイに四球を出したことを一番に悔やんだ。「投手にバントの場面で四球を出してしまった。自分で悪い流れを作ってしまったので、全てはそこですかね」。外角低め、ボールになるスライダーで厳しく攻め続けた結果が四球。その後、上位打線相手で3安打、1四球、1失策で、5点を奪われ、アウトを1つも取れないまま降板となった。

 前田は試合前までクアーズ・フィールドでは通算10試合(7試合先発)で5勝1敗、防御率3・12と好相性だったが、結果につながらなかった。要因としては、初回、一塁手が三塁手からの送球を受け損ね、2回は中堅手の判断ミスで三塁打になり、5回は併殺のゴロを二塁手がはじくなど、野手に足を引っ張られた部分が大きかった。デーブ・ロバーツ監督も「ケンタは良かった。数字は今日の投球内容を示してはいない。(チームが)守備をもっと良くしないといけない。投手が長いイニングを投げられなくなる」と険しい表情。ド軍はここまでナ・リーグワーストの79失策を記録している。

 前田は「気持ちを切り替え、後続を切っていかないと。そこから打たれてしまったのは反省ですね」。5月31日以来、白星から遠ざかったことで、精神的余裕がなくなっていた。この日は配球が変化球に偏り、直球は全体の26%に過ぎなかった。

 ここが正念場。前田は「今、上手くいっていないというか、流れが悪い。配球が偏り、窮屈なピッチングになっている。自分の中で余裕がなくなっているかもしれない」と自己分析していた。(デンバー・奥田 秀樹通信員)

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