阪神・大山 全試合先発4番 入団3年目での最速記録なるか

[ 2019年7月30日 08:00 ]

27日、巨人戦の延長11回2死三塁、阪神・大山は中前に勝ち越しの適時打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 【データプラス】阪神の4番を務める3年目の大山悠輔内野手(24、写真)。今回のデータプラスは期待に応え成長を続ける若虎に注目する。(記録課・志賀 喜幸)

 ここまでチーム唯一の全試合先発出場を継続し打順は全て4番。今季のセ、パで、不動の先発4番打者は大山と山川(西)だけだ。2リーグ制以降、全試合先発4番出場は、昨季の山川まで29人(52度)。阪神では52年藤村富美男、69年カークランド、82、83、85年掛布雅之、04~09年金本知憲が記録しており、大山が達成すると5人目になる。

 大山はプロ3年目で、満年齢は25歳。この年齢までに全試合先発4番の重責を果たすと62、63年張本勲(東映=22、23歳)、71年衣笠祥雄(広=24歳)、12年中田翔(日=23歳)以来。チームでは82年掛布雅之の27歳を更新し最年少になる。また、入団3年目で達成すると、助っ人外国人以外では62年張本、93年石井浩郎(近鉄)の4年目を抜く2リーグ制後の最速記録となるがどうか。

 成績を見ると、勝利打点がチームトップの8。セのランクでもロペス(D)の11に次ぎ、坂本勇(巨)、鈴木(広)、ビシエド(中)に並ぶ2位タイと、各球団の中軸に負けない勝負強さを見せている。本塁打もチーム最多で、昨季に並ぶキャリアハイながら、11本では4番として迫力不足。過去の全試合先発4番打者のうち、本塁打がシーズン20本未満は、53年小鶴誠(広)の14本を最少に両リーグで4人だけで、阪神では52年藤村富の20本が最少だ。上位を争うチームのために、今後は持ち前のパンチ力発揮に期待したい。

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2019年7月30日のニュース