巨人、大船渡・佐々木は“大谷以上”評価 長谷川スカウト部長「ボールの強さ違う」

[ 2019年7月30日 05:30 ]

大船渡市役所に訪れた大船渡(左から)準優勝盾を手にする佐々木(左)と表彰状を手にする千葉主将(撮影・久冨木 修)
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 巨人は29日、東京・大手町の球団事務所でスカウト会議を開いた。長谷川国利スカウト部長(57)は高校史上最速163キロ右腕、大船渡・佐々木朗希投手(17)の素材を、エンゼルス・大谷翔平投手(25)以上と最上級評価した。8月30日から韓国で開催されるU18ワールドカップ(W杯)を武田康チーフスカウト(55)と「トップ2」で視察し、ドラフト1位候補の密着マークを続ける。 

 約4時間の会議後。現場を巡り真っ黒に日焼けした長谷川スカウト部長が対応した。1位指名を「決めてない」としたが、佐々木が筆頭候補であることは明確だ。複数人でクロスチェックを続ける佐々木について「大谷君も見たよ。確かに大谷君も凄いなと思ったけど、佐々木君の方が凄いと思う。ボールの強さが違う」と最上級の評価を与えた。

 スカウト歴27年目。花巻東時代に160キロを計測した大谷も、マークした。だが、佐々木は「最初見た時ビックリした。初めて見たね。衝撃を受けた」。岩手大会は、15奪三振で2安打完封した一関工との準決勝を視察。4月に高校史上最速163キロを計測した際もスタンドで「えっ、もっと出たんじゃないの」と思ったほど、球に強さを感じたという

 同部長自ら同校の練習に足を運んだことも明かした。ランニングやブルペンの様子をチェック。「ボールも凄いけど、それを納得させるだけの走る体のバネも」と裏付けた。左足を高く上げて投げ込む独特のフォーム。「意識せずにポーンと足が上がって、腕をバーンと振る。あれを目指してやろうとしてもできないと思う」と唯一無二の素材と認めた。

 出場が濃厚なU18W杯には、武田チーフスカウトと「トップ2」でチェックする予定。高校日本代表選手全体の視察も兼ねて密着マークを続ける。プロ志望届提出後には、大船渡・国保陽平監督も同席する面談を申し込む。肩肘の状態を確認した上で「ジャッジメントをしたい」とした。

 10月17日のドラフト会議を見据え、現場の要望は甲子園大会終了後に受ける予定。実質的な編成権を持つ原監督も佐々木を映像で見ていて「例えようのない選手。甲子園の舞台で見てみたかった」と印象を口にしている。

 岩手大会での集客能力にも注目した長谷川部長は「近い将来、ローテーションの一角になる逸材。真っすぐだけじゃない。クイックもできるし変化球でも腕が緩まない」と多角的に見る。高校最後の真剣勝負が、巨人の評価を不動にしたもようだ。(神田 佑)

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