阪神・藤浪8・1中日戦で今季初先発 逆襲のキーマン「集中するだけ」

[ 2019年7月30日 05:45 ]

キャッチボールする藤浪(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 出陣の刻がきた。阪神・藤浪晋太郎投手(25)が29日に甲子園球場での投手指名練習に合流し、8月1日の中日戦(甲子園)で予定する今季初登板初先発に備えた。7年目で初めて開幕を2軍で迎え、勝負の夏に出番が巡ってきた。猛虎逆襲のキーマンになるのか。大注目のマウンドだ。

 やっと来た…と盛り上がる周囲をなだめるように藤浪は冷静に言葉をつないだ。

 「期する思いもないですし、力みも高揚感もない。時期が遅かったという落胆もありません。この時期だからどうというよりも、自分のやるべきことに集中するだけかなと思っています。やるべきことは変わらないので」

 7年目で最も遅い8月1日のシーズン初登板。嫌でも注目を浴びる中、「期する思いもない」と表現したのは野球人生の過程での1試合でしかないと捉えているからだろう。2軍であれ、1軍であれ“目の前の試合にベストを尽くす”というミッションに変わりはないからだ。

 制球難が顔を出した3月12日の中日とのオープン戦後、首脳陣に志願する形で2軍での再調整が決まった。「時間をかけてでもやるべき事があると思った。ゆっくり、じっくりやらせてもらいました」。フォーム修正など技術向上に取り組み、5月18日に実戦復帰。以降、ウエスタン・リーグで8試合43回0/3を投げて、1勝3敗、防御率1・88の成績を残した。

 「もっと早い時期に…とは当然思っていましたけど、それ以上に大事なことがあると思って、ずっと課題に取り組んできた。(状態は)完璧とか完全ではないですけど、いいモノが出てきているので、ゲームの中で出せたらと思います」

 チームは借金4を抱える4位で先発陣にもほころびが見え始めた。そんな時期に藤浪の起用を決断した矢野監督はこれまでと同様、「いい顔」での投球を期待した。

 「もうそれだけ。やっぱりどうしても毎日結果は出る。投げたら抑える、打たれるという結果は出るけど。晋太郎にはそういうのはね。楽しむということはなかなか難しいと思うけど、どうせなら、そういう気持ちで」

 合流した甲子園球場での投手指名練習ではキャッチボール、室内トレーニングなどで調整し、あらゆる流れを変えられる可能性を秘めた初登板に備えた。上位に食らいつこうとする猛虎にとって「8・1」は大きな意味を持ちそうだ。(巻木 周平)

 【藤浪1軍への道のり】
 ★3月12日 中日とのオープン戦に先発。4回を4四死球、2暴投の制球難で、矢野監督が無期限でのファーム調整を明言。
 ★同18日 実戦登板せず、フォーム固めに専念する意向を示す。「(中日戦で)これでは1軍では無理だと思った」と志願の2軍降格と明かした。
 ★4月24日 実戦復帰を見込まれたウエスタン・リーグのソフトバンク戦で初めて試合中にブルペン入りも登板せず。
 ★5月18日 同広島戦で67日ぶりの実戦登板。先発で1イニングを9球で3者凡退。
 ★7月26日 同中日戦で先発。大阪桐蔭の後輩にあたる根尾から2三振を奪うなど、予定の6回を投げて無四球。

続きを表示

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2019年7月30日のニュース