急げ!「佐々木シフト」 163キロ腕来月2日に釜石で今年初の公式戦

[ 2019年4月23日 06:17 ]

大船渡・佐々木  
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 三陸の小さな町が佐々木に沸く!春季岩手県大会地区予選の組み合わせが22日に発表され、高校歴代最速の163キロを誇る佐々木朗希投手(3年)を擁する大船渡は5月2日に初戦を迎えることが決まった。試合が行われる平田(へいた)公園野球場がある釜石市は、急きょ「佐々木シフト」の準備に入った。日米スカウトに報道陣、観客が大挙して訪れるのは必至で、ここから佐々木フィーバーはさらに加速する。

  新たな元号「令和」となった直後の5月2日、釜石市東部の小さな球場に佐々木がやってくる。今秋ドラフトの超目玉にとって、今年初の公式戦。平田公園野球場を管理する釜石市関係者は「岩手県高野連からも、“今までと違う環境になる。警備を含め万全を期すように”と言われている」と明かした。

 想定を超えるであろう佐々木フィーバー。17年に同球場で1000人を収容し巨人の3軍戦が行われたが、同関係者は「かつてない対策を取ります」と早くも意気込んでいる。

 「とにかく人はいっぱい来るでしょう。佐々木投手は今や全国区どころか、世界的な選手、財産ですから」。対策は多岐にわたる。同球場の収容人員は内野席の約1000人に加え、外野の芝生席がある程度で小規模。その数を優に超えると想定し、臨時のシャトルバスを準備する。球場周辺に東日本大震災の被災者のための仮設住宅がある関係で、広い駐車場が確保できない。そのため、球場から約3分の距離に300台が駐車可能なスペースを確保。この「臨時駐車場」と球場をシャトルバスが往復する。

 佐々木は今や、ファンはもちろん日米球界の熱い視線を独り占めにしている存在。高校歴代最速163キロをマークし、今月20日の仙台育英で行われた同校との練習試合には日米20球団、計40人ものスカウトが大挙して押し寄せた。来月2日も同様の事態が想定される。市側では球場外の仮設トイレ設置に加え、仮設住宅に住む人に対してはパンフレットの配布も予定。佐々木を取り巻くフィーバーの状況や対策などを説明し、スムーズな試合開催を目指したい考えでいる。

 頭を悩ませているのが警備面。「ゴールデンウイーク中で県内も祭りのシーズン。なかなか人員が配置できない」と市関係者も悲鳴を上げている。世の中は最大で10連休中。それでも「いろいろ考えて、何とか手配をしているところ」と試合までには態勢を整えたい意向だ。
 球場は釜石湾のリアス式海岸からやや内陸に入り、東に鷹巣山など周囲を山に囲まれた場所にある。試合は5月2日午前9時プレーボール。三陸の小さな町の球場が、佐々木フィーバーでどこよりも熱くなる。

 ○…釜石市内にある平田公園野球場は最寄り駅が三陸鉄道リアス線の平田駅で、同駅から徒歩約20分(約1.7キロ)の場所にある。JR東北新幹線の新花巻駅から釜石駅経由で約2時間、盛岡駅からは約2時間半かかり、東京からは5時間前後を要する。午前6時32分発の始発はやぶさ1号に乗っても平田駅到着は11時37分となり、都内から観戦に訪れるには前日移動が必須だ。

 ▽平田公園野球場 所在地は岩手県釜石市大字平田5の85の2。広さは両翼95メートル、中堅120メートル。客席は収容人数1000人の内野席と外野芝生席。隣接する多目的グラウンドには東日本大震災の仮設住宅が建設されている。

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