阪神・梅野が明かす「ブロッキング」の極意 重視するのは「ミットの角度」

[ 2019年4月23日 08:17 ]

阪神・梅野
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 開幕から波に乗れない猛虎にあって攻守で奮闘する梅野隆太郎捕手(27)が投球を後ろにそらさない「ブロッキング」の秘密と極意を明かした。盗塁阻止などの強肩に比べて数字には表れにくい部分でも高い技術を発揮。スポニチではツイッター上で「梅ちゃんバズーカ」に続くブロッキングの愛称選定の投票を実施する。(取材、構成・遠藤 礼)

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 17日の神宮球場でのヤクルト戦。同点の9回1死二塁で梅野は広岡に対する3球目にワンバウンドしたジョンソンの外角カーブを後ろへそらした。暴投で走者は三塁へ。サヨナラ負けの危機が広がった局面、梅野には痛恨よりも確信があった。

 「1度目は止められなかったですけど、次は絶対にそらさない自信もあった。腹をくくって。違う球種を選んで後悔はしたくない」

 カーブはジョンソンの宝刀だ。直球のつり球を挟み、5球目に再び要求した。もう一度そらせば、敗戦に直結する状況でも迷わずサインを出した。結果は広岡が試みたスクイズは鋭角に切れ込む軌道に空振り。今度はバックハンドでミットに収め、飛び出していた三塁走者を挟殺して窮地をしのいだ。

 22日までに21試合を終えて阪神投手陣の4暴投は巨人と並んでセ・リーグ最少。19試合で先発マスクを被る梅野が「壁」となり、懸命にボールを止めてきた証しだ。特に甲子園球場の本塁付近は土が掘れやすく、バウンドの予測が困難。“難所”で重視するのは「ミットの角度」という。

 「そのボールによって、ミットの角度を変える。手首を使って、ミットを曲げられるところまで曲げる。ボールを真ん中に集めるように捕りにいくイメージ」

 左右に跳ねた球をミットで強引に真ん中へ寄せる。その上で「止めるより捕りにいく」と言い切る。

 「今は(走者の)ワンバウンドゴーが主流だと思う。相手に“あのキャッチャーは捕るな”と思わせたら、スタートは切りにくい」

 「ワンバウンドゴー」とは走者がワンバウンド投球だと分かった瞬間に走ること。捕手が胸などで投球を止めた場合は拾いなおすなどの動作が加わり送球が遅れるため塁を奪いやすい。逆に捕手が高い捕球技術を印象づければ、走者の足を止めることができる。

 バックハンドの多用も特徴だ。捕手から見て右側にそれた時は内野手でいう逆シングルで対応。「体で無理だと思ったら手でいく。その判断が一番難しい。感覚で言えば1秒を切るぐらいの時間」。視線を潜らせるように低くして球の着地点と方向を見極め、体でいくのか、手でいくのかを決める。極意は数秒に詰まっている。「気持ちとしては全部止めるつもりでいる。ピッチャーに安心して腕を振ってもらえるように」。技術に加え、投手への献身の思いが「壁」をより強固にする。

 ○…スポニチでは梅野選手の「ブロッキング」の愛称選びをツイッターで実施します。阪神担当・遠藤のアカウント(@sponichi_endo)上で近日中に本紙選定の複数候補を掲示し、投票を呼びかけます。決定した際には梅野選手にも「承認」をもらいます。「梅ちゃんバズーカ」に続く、新たな武器のネーミングが今後、紙面上にも登場するかもしれません。是非、ご参加を!

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