低調の広島、逆転4連覇の鍵 3、5番の奮起と先発陣の立ち上がり

[ 2019年4月23日 10:30 ]

今季の広島で3番を務めることの多い野間
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 【データ+】「逆転のカープ」の逆転4連覇は可能だろうか?広島はここまで20試合を終えて8勝12敗の借金4で5位。過去3年は貯金スタートを切っていただけに、異質の滑り出し。今季の戦いぶりをデータで探ってみた。 (記録課・八田 朝尊)

◆得点力不足…埋まらない丸の穴

 4連覇を狙う広島のもたつきは得点力不足にありそう。球団初のリーグ3連覇した昨季、721得点は堂々の1位。しかし、今季は20試合を終えて70得点はリーグ最低でトップのヤクルトと43点も離れている。得点圏打率も昨年の・256から・213とダウンしている。それは4シーズンの1試合平均の打撃成績を見れば明らかだ。

 一因として挙げられるのが打線のつながりの悪さ。特に3番が良くない。主に丸が務めた昨年は出塁率が・457で全打順の中で最高、20試合の時点では・548もあった。110打点も4番に次ぐ2番目だった。

 今季は野間、西川、バティスタが丸の穴を埋めようとしているが、3番の打率は・260で打点は6。昨年20試合の時点で29あった四死球も6しかない。また、5番も打率・159と低調だ。投手が入る9番を除けば最も低い。松山、バティスタらセでは一番多い5人が起用されているが結果を残せていない。4番・鈴木の四球はすでに20個。相手に5番と勝負した方が抑える確率が高いと思わせている結果だろう。

◆1、2回で計25失点 遠い先制

 16年以降逆転勝ちが毎年40試合以上あり「逆転の広島」と呼ばれているが、実は先制した試合も強い。16年から79→77→74と毎年半分以上の試合で先手を奪い、勝率は7割を超える。今季の先制試合は20戦中9試合で5勝4敗。イニング別の打撃成績を見ても、2回までに2点以上奪った試合は1度しかない。一方、投手陣は1、2回に合計25失点し、2回までに4失点以上も3度。後手に回る展開が多くなっている。

 ただ、全体的に投手陣が低調かと言われればそうではない。4月10日のヤクルト戦で延長10回に1イニング12失点の不名誉な記録を作ったにもかかわらずチーム防御率は4・02、昨季の4・12よりも良くなっている。イニング別の被打率は6~9回の後半が・212。前半1~5回の・262が改善されれば、例年通りの戦い方に持ち込むことができそうだ。

◆投打がっちり4連勝で上昇へ

 打ちだしたら止まらないのが赤ヘル打線。ここまで鳴りを潜めていたが復調気配が漂う。20日のDeNA戦で4回に今季1イニング最多となる5安打を集中し6得点、21日にも初回に3~6番が今季初の4連打。いきなり4点を奪い4連勝に導いた。

 打順は20試合で18通りと試行錯誤が続くが、2番・菊池涼、4番・鈴木は不動。不調で1試合だけ1番を外れた田中広も復帰後7試合で出塁率・394と結果を残している。投手陣もここ3試合では2回までに失点していない。打線のつながりと先発陣が踏ん張りが出てくれば、今年も5月が「コイの季節」となる可能性は十分にある。

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