ロッテ藤原がインスタを始めた理由 頭を悩ませた無数の偽アカウント

[ 2019年4月23日 09:30 ]

フリー打撃に備えるロッテ藤原
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 最初はどうして今?という思いが強かった。ロッテのドラフト1位・藤原恭大外野手(18)が、4月19日に公式インスタグラムを開設。フォロワーは2日で3万人を超えた。

 球団では65年の山崎裕之以来54年ぶりに高卒新人として、開幕スタメンに名を連ねた。ただ、出場6試合で打率・105、2打点と1軍の壁を経験し、今月7日に出場選手登録を抹消されている。

 現在は2軍で野球漬けの日々を送る。球団方針で外食する機会はほとんどなく、食事やトレーニングの時間さえ、厳しく、スケジューリングされる。だから今、SNSを始める理由が見当たらなかったのだ。

 理由は「ニセモノ」の存在が大きいという。「偽アカウントを防ぐためにも本人が正式なアカウントを作りたいとの申し出がありました」と球団関係者。確かにツイッターなどで「藤原恭大」と検索すれば、無数に本人を名乗るアカウントが存在する。

 間違った情報が広まるのは本意ではない。だから、藤原は自分の言葉で発信しようと考えた。もちろん、ファンサービスとしての意味もあるが、野球に集中したい時期でもあり、球団と本人が話し合った末、「投稿は最小限にする」という確認も行った。

 これだけの「愉快犯」がいるのは、人気者の宿命である。ただ、将来の日本球界を背負うであろう若者だ。もう少し、静かにその成長を見守ってあげてほしいと切に願う。(記者コラム・福浦 健太郎)

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2019年4月23日のニュース