トランプ大統領 マエケンのド軍継投にかみついた「ビクビクしている…」

[ 2018年10月29日 05:30 ]

ワールドシリーズ第4戦   ドジャース6―9レッドソックス ( 2018年10月27日    ロサンゼルス )

<ドジャース・レッドソックス>9回2死満塁で登板した前田はピアースに走者一掃の二塁打を浴び、肩を落とす(AP)
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 ドジャースは27日(日本時間28日)、レッドソックスに6―9で敗れ、1勝3敗で王手をかけられた。継投が裏目に出て、1点ビハインドの9回に登板した前田健太投手(30)も1/3回を2安打1失点。デーブ・ロバーツ監督(46)の采配がドナルド・トランプ米大統領(72)に批判されるなど、後味の悪い敗戦となった。

 まさかの逆転負けに思わぬ批判の矢が飛んできた。トランプ大統領だ。「どうやったら、7回途中まで圧倒していた投手を引っ込めてビクビクしているリリーバーを投入できるのか?」などと辛らつにツイートされた。

 今季のドジャースは4点以上リードした試合は54勝0敗で30球団唯一の無敗。だが、4―0の7回1死一塁で1安打投球だった先発ヒルを代えると救援の全6投手が失点した。大統領の批判について聞かれたロバーツ監督は、いら立ちをこらえ「うちの試合を何回見ているんだろうか?内部で起きていることに精通しているとは思えない」と返した。

 6回攻撃中、ヒルに「(限界か)次の回を見ていてくれ」と言われた指揮官は、1死一塁で「全て出し尽くしていた」と感じたという。が、バトンを受けたアレクサンダーが四球でピンチを広げ、3番手マドソンが3ランを被弾。バエスとウリアスを温存し、連日の8回投入となった守護神ジャンセンが2戦連続で同点被弾するなど裏目に出た。

 前日に2イニングを投げた前田は、2本の適時打を浴びたが「いつも通りの体ではない。ただ、昨日投げた投手みんながそう。万全じゃなくても抑えるすべはたくさんある」と言い訳せず。日本人選手の新記録となる、ポストシーズン20登板を果たした右腕は「勝てるように頑張るだけ」と懸命に前を向いた。(ロサンゼルス・奥田 秀樹通信員)

 【トランプ大統領の投稿和訳】ドジャース―レッドソックス戦の終盤を見た。どうやったら、7回途中まで良い感じで相手を圧倒していた投手リッチ・ヒルを引っ込めて、ビクビクしているリリーバーを投入できるのか?4点リードが一気になくなってしまった。監督とはこういうことをする。大変なミスだ!

 《レ軍V確率84%》過去10回のシリーズで4点差を逆転されたケースは昨年のドジャースによる1回だけ。第5戦でアストロズにひっくり返された。2試合連続で同点被弾したのはジャンセンが史上2人目で、01年ダイヤモンドバックスの金炳賢(キム・ビュンヒュン)以来。また、現在の2―3―2の7試合制になって以来、第4戦に勝って王手をかけた45チーム中38チームが世界一となっており、V確率は84%。逆に1勝3敗とされた上で、第6、7戦がビジターとなるチームが逆転で世界一になったのは過去に58年ヤンキース、16年カブスなど4チームしかいない。

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