来秋ドラフト候補の履正社左腕・清水にスカウト評価「もっと球速出る」

[ 2018年10月29日 09:00 ]

秋季高校野球近畿大会準々決勝   履正社5―0福知山成美 ( 2018年10月28日    ほっともっと神戸 )

12奪三振で完封した福知山成美を完封した履正社の左腕・清水
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 履正社(大阪1位)は福知山成美(京都1位)を破り、準優勝した17年以来2年ぶりの選抜大会出場へ当確ランプをともした。立役者はエース左腕の清水大成投手(2年)だ。散発3安打、毎回の12三振を奪う力投で三塁を踏ませなかった。公式戦での9回完封は「初めてです」と声が弾んだ。

 最後の打者をこの日最速となる141キロで空振り三振に仕留めると、左拳を空に突き上げた。カットボール、スライダーを低めに集め、相手打線に的を絞らせない快投に、岡田龍生監督は「今までで一番良かったのでは」と称えた。来秋ドラフト候補に挙がる最速145キロ左腕。ソフトバンクの稲嶺誉スカウトは「上から叩けるので、体ができれば、球速はもっと出るのでは」と評価した。

 清水は今夏の北大阪大会準決勝・大阪桐蔭戦に2番手で登板。1死も奪えぬままマウンドを降りた。「先輩たちの夏でしたし、重圧に耐えられなかった」。苦い経験を糧に直球に磨きをかけ、今大会に臨んだ。17年秋の大阪大会決勝・大阪桐蔭戦では、ロッテから1位指名された藤原を空振り三振に仕留めた左の大器。近畿の頂点を目指し、懸命に腕を振る覚悟だ。

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2018年10月29日のニュース