桐蔭学園 24年ぶり関東大会V「全国で勝って名を広めたい」

[ 2018年10月29日 05:30 ]

秋季高校野球関東大会決勝   桐蔭学園9―6春日部共栄 ( 2018年10月28日    山日YBS )

5打数3安打5打点に2本塁打と打線をけん引した桐蔭学園・森
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 第71回秋季高校野球関東大会は28日、決勝が行われた。桐蔭学園(神奈川)は森敬斗内野手(2年)が2本塁打5打点と活躍し、9―6で春日部共栄(埼玉)を下し、94年以来、24年ぶり3度目の優勝を果たした。11月9日に開幕する明治神宮大会の出場権も獲得した。

 名門の復活だ。森主将は「少しでも桐蔭学園の名を広められたと思う」と胸を張った。

 2本のアーチで古豪を全国へ導いた。1本目は初回。無死二塁から内角の直球を右翼席へ2ラン。打者11人で5得点の猛攻を呼んだ。それでも「先があるので油断してはいけない」と集中力を高めた。春日部共栄に同点とされたが、6―6の6回2死一、三塁では初球の内角スライダーを完璧に捉える右越え決勝3ラン。初回と同じ内角球を運び「絞り球はなかった。打てる球を返す意識でいて、特に内角は得意」と振り返った。

 森は高校通算6本塁打だが、今大会で3本塁打。それでも試合中に笑顔はない。「自分は主将。気持ちの上下を出せばチームに影響してしまう」。強いキャプテンシーで躍進を支えた。

 片桐健一監督は「森は効果的なところで打ってくれた。でも優勝できるとは思わなかった」と目を丸くした。次は全国。森は「桐蔭と言うと大阪桐蔭が有名。全国で勝ってこちらの名を広めたい」と力強く言った。 (武田 勇美)

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