北別府さん 後輩・大瀬良に来年の沢村賞を期待「3年連続受賞を阻止してくれよ」

[ 2018年10月29日 21:45 ]

北別府学氏
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 広島で通算213勝をマークしたプロ野球解説者の北別府学さん(61)が29日、ブログを更新。自身も選考委員を務める沢村賞に2年連続で巨人のエース、菅野智之投手(29)が選出されたことについて触れ、沢村賞候補の1人だった古巣の後輩・大瀬良大地投手(27)に「3年連続受賞を阻止してくれよ」とエールを送った。

 沢村賞の選考基準は「15勝以上の勝利数」「150以上の奪三振数」「10以上の完投数」「2・50以下の防御率」「200イニング以上の投球回数」「25以上の登板数」「6割以上の勝率」の7項目で、菅野は12球団で唯一すべてをクリア。選考会は15分という異例の短さで終了し、全会一致で菅野に決まった。大瀬良は15勝を挙げて菅野と最多勝のタイトルを分け合ったが、防御率2・62などわずかに手が届かなかった。

 「菅野投手が沢村賞に決定したのは唯一選考基準となる7項目全てをクリアしていたからです」と目立つように大きな青文字でブログに記した北別府さん。そして「大瀬良投手は、こんなライバルがいて更に大きくなり次こそ沢村賞を獲ると信じています。菅野投手の3年連続受賞を阻止してくれよ」と愛情たっぷりにつづった。

 広島のエースとして現役時代に213勝した北別府さんは2度の最多勝に、最優秀防御率、MVPのほか、沢村賞も2度受賞。2学年上の同年代には巨人のエースに君臨した江川卓さん(63)がおり、投手としてのタイプは異なるもののライバルとの切磋琢磨があって球界を代表する投手にのぼりつめた。奇しくも大瀬良にとって菅野は2学年上。同年代のライバルという存在が大きければ大きいほど自身の成長につながることを知っている北別府さんだからこそのエールとなった。

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2018年10月29日のニュース