巨人ドラ2畠がプロ初勝利 “憧れ”桑田2世へ「第一歩」

[ 2017年7月20日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6―5中日 ( 2017年7月19日    ナゴヤD )

プロ初勝利を飾った畠は高橋監督から祝福を受ける
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 目指すは完全無欠のエースだ!巨人のドラフト2位・畠世周投手(23)が19日、中日戦で先発し、7回1/3を7安打2失点でプロ初勝利を飾った。デビュー戦だった6日の広島戦では4四死球と制球に苦しんだが、2戦目は最速150キロの直球を軸に1四球と改善。通算173勝をマークした、球団OBの桑田真澄氏(49)のような修正能力の高さを見せつけた。

 ベンチで畠は祈っていた。9回に守護神・カミネロが3点を失い、なおも1死一、二塁。ビシエドはフルカウントから空振り三振となり、スタートを切った二塁走者・三ツ俣も捕手からの三塁送球でタッチアウトとなった。「まさかの展開でビックリした。絶対に抑えてくれると信じていました」。全身から冷や汗が噴き出すような攻防の中で、最後は意外な形で待望のプロ初勝利を手に入れた。

 修正能力の高さを証明した。プロ初先発となった6日の広島戦は4回4失点。緊張で力み、4四死球と乱れた反省を生かした。ブルペンでは、力んだ中でどう投げるかを意識し、「ど真ん中でいいから投げてやろう」と最速155キロを誇る剛速球を投げ込むことを決意した。

 この日は最速150キロだったが、7回まで4安打無失点。8回1死から3連打で2点を失い、91球で降板に「(もっと)投げたかったけど実力不足」と言う。それでも7回1/3を7安打2失点。前日には山口俊の飲酒による暴力疑惑が発覚したが「悪い雰囲気をはねのけるような投球をしたかった」とルーキーがチームを4カード連続勝ち越しに導いた。

 昨秋のドラフト後、右肘の遊離軟骨除去手術を受けた。2月の春季キャンプは3軍スタート。「リハビリ中はしんどかったけど、絶対に復帰できると信じていた」。先の見えない日々を送っていたが4月上旬、桑田真澄氏がジャイアンツ球場を訪れ、室内練習場で一緒にノックを受けた。

 「夢のような時間。あの年齢で僕よりもはるかに動きに切れがあった。やっぱり凄いと思った」。中学時代、父・英彰さん(50)に買ってもらった桑田氏の著書「心の野球」を読んでからの大ファン。「全てが完璧。桑田さんのような投手になりたい」。完全無欠な大エースになることが畠の最終目標だ。

 2軍でも指導してきた斎藤投手コーチは「巨人を代表する投手にならないといけない」と目を細めた。故障で遠回りをしたからこそ、畠の期する思いは強い。「時間はかかったけど、ここから貢献していきたい。今が自分の第一歩なので」。いつか「桑田2世」と呼ばれる日まで、さらなる高みを目指していく。 (重光 晋太郎)

 ☆畠世周(はたけ・せいしゅう)

 ☆生まれ&サイズ 1994年(平6)5月31日、広島県呉市生まれの23歳。1メートル86、78キロ。右投げ左打ち。

 ☆球歴 川尻中(軟式)から近大福山へ。3年夏に広島大会16強入り。近大に進み3年秋に関西学生リーグタイ記録の3戦連続完封。4年の8月には日本新薬とのオープン戦でノーヒットノーランを達成した。16年ドラフト2位で巨人に入団。

 ☆「世周」の由来 「世の中はさまざまに巡るが、その中心にいるような存在になれ」との願いから。

 ☆モーツァルト 趣味はクラシック鑑賞。「きれいな音は落ち着く」と寝るときや、学生時代は勉強しながら聴いた。

 ☆ルービックキューブ 短時間で6面を完成させる実力の持ち主。ドラフト後のテレビ出演時に生放送でチャレンジしたが失敗し「あと少しでできるところだったんです」。

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