【牛島和彦 視点】巨人・畠の投球フォーム 見た目以上の力生む

[ 2017年7月20日 09:40 ]

セ・リーグ   巨人6―5中日 ( 2017年7月19日    ナゴヤD )

プロ初勝利を挙げた巨人・畠
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 畠はテンポよくどんどんストライクを取りにいった。きっちり制球できているというわけではなく、打てそうなところに来るから、打者は打たざるを得ない。だが、真っすぐに差し込まれてしまう。2回先頭のビシエドが象徴的。初球、ほぼど真ん中の146キロを打っていって詰まった二ゴロに終わった。

 差し込まれる要因は投球フォームにある。右足にしっかり体重を乗せて、うまく左足に移しているから、リリースポイントが打者に近い。だから、見た目以上にボールに力があるのだ。前半はこの真っすぐを意識させ、中盤から変化球をうまく使った。4回1死、大島にチェンジアップ、フォーク、スライダーを見せておいてカウント1―2からの6球目、内角高め147キロで空振り三振に取ったのは見事だった。

 8回、ボールが高めに浮いたところを連打されて降板した。力があれば高めでもいいのだが、低めの方がより安全。真っすぐを低めに放れるようになれば楽しみだ。

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2017年7月20日のニュース