斎藤佑 内角えぐる新スタイル 栗山監督「打者に向かう気持ち」評価

[ 2014年7月13日 05:30 ]

<日・ソ>初回を無失点で切り抜け、ベンチに戻る斎藤

パ・リーグ 日本ハム2-4ソフトバンク

(7月12日 札幌D)
 強気に攻める。テーマは内角。そこに、生まれ変わろうとする日本ハム・斎藤の姿が確かにあった。0―0の4回、内川に先制ソロを浴び、なおも2死一、二塁。明石に対し6球連続で内角を攻めた。フルカウントとし、再び選択したのは内角へのフォーク。こん身の一球で空振り三振を奪い、最少失点でしのいだ。

 「内角が軸になった。ストライクゾーンで勝負できたことはよかった」。78球中、直球は半分を超える42球。最速は144キロを計測し、内角にも31球投げ込んだ。5回を4安打1失点。勝利投手の権利を得て降板した。しかし、救援陣が逆転され、12年6月6日広島戦(札幌ドーム)以来、766日ぶりの白星は逃した。「本当にいい投球をしていたら代えられなかった」と悔しがったが、両リーグトップのチーム打率・291を誇るソフトバンク打線に通用することを証明してみせた。

 2試合目の登板となった4月10日の楽天戦(札幌ドーム)で2回途中3失点KO。打たれることを怖がり、変化球でかわす投球が目立った。ストライクゾーンで勝負できず、4四球の自滅。打者に向かっていく気持ちに欠ける姿に、栗山監督は翌11日に2軍に落とした。それから、3カ月の2軍生活。斎藤は「投球は直球が軸。それだけは意識してやった」と振り返る。キャンプから継続しているネットスローで、直球を磨き続けた。

 2軍では12試合に登板し、1勝4敗ながら、防御率は3・14。栗山監督は1カ月前から、この日の起用を考えていたという。その期待に背番号18は応えた。「3カ月、ファームでやってきたことを、そのまま出すしかない」と愚直なまでに、直球をストライクゾーンに投げ続けた。内角に投げることも怖がらなかった。開幕直後に見られなかった「打者に向かう気持ち」。指揮官は今回の斎藤に「それを感じた」と前向きに捉えた。

 高校時代、ライバルだった田中(ヤンキース)が右肘じん帯の部分断裂。昨季、右肩関節唇損傷でプロ入り初の未勝利と苦しんだ26歳は「どういう状況か分からないけど、ゆっくり治してほしい」とエールを送った。そして、自身にも「きょうみたいな投球を続けていれば、いつか勝ちはついてくる」とエールを送った。

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