黒田、7回2失点もサヨナラ負け マー君に気遣い「神様が…」

[ 2014年7月13日 05:30 ]

<オリオールズ・ヤンキース>7回2失点と好投も今季7勝目を逃した黒田(AP)

ア・リーグ ヤンキース2-3オリオールズ

(7月11日 ボルティモア)
 苦難続きの先発陣を支える覚悟が伝わってきた。ヤンキースの黒田が同地区首位のオリオールズを7回3安打2失点に抑えた。

 相手は早いカウントから積極的に振ってきたが、スプリットを駆使して凡打の山を築いた。4回に2暴投など制球を乱して2失点。「点の取られ方がもったいない」と悔やみ、チームの敗戦に肩を落としつつも「チームに勝つチャンスは与えられた」と前向きに捉えた。

 前日、田中の右肘じん帯部分断裂が判明。エース左腕サバシアら先発要員が相次いで故障で離脱し、開幕ローテーションの中でマウンドに立ち続けているのは39歳の黒田だけだ。「それも含めて僕の中では大事な試合だと思っていた」と、強い責任感を持ってライバルとの試合に挑んだ。田中からは9日に「迷惑かけます」と電話をもらったことを明かし、「彼しか分からない、いろんなものを背負いながら投げていた。少し野球の神様が休ませてくれているのだと思う。ゆっくり休んで、最短で戻ってこられればチームにとってもいいと思う」と気遣った。その間、自身が踏ん張る覚悟はできている。

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