イチ 見えなくても“同点打”エラー誘発、逆転勝ち呼んだ

[ 2014年5月23日 05:30 ]

<カブス・ヤンキース>延長11回、内野安打を放つヤンキースのイチロー

インターリーグ ヤンキース4―2カブス

(5月21日 シカゴ)
 ヤンキース・イチローが土壇場での同点を呼んだ。2点を追う9回。無死満塁で97マイル(約156キロ)を捉えた当たりは遊ゴロだったが、6―4―3の併殺を狙った二塁手の一塁送球がそれ、2走者が生還して同点となった。

 「ピッチャー、キャッチャーとの勝負ではなかった。集中していても見えない。(当たってくれと)お祈りしているのに近い」。同戦はデーゲームで日影が投球と重なり、視界の悪い悪条件下で何とか転がした。

 同点を許した二塁手の悪送球は、無理をして併殺を狙わなくていい局面での判断ミスともいえる。そのプレーについて触れ「ああいう状況でちょっと(走る速度を)抑えるのは、テクニックとしてありなのかな。ああいうプレーを誘発できるから」と冷静な口調で振り返った。

 2回と11回には安打を放ち、腰痛による欠場から復帰後初のマルチ安打。9回には二盗も決め、メジャー通算475盗塁。これはブルージェイズなどで活躍し、イチローも尊敬する殿堂入り内野手ロベルト・アロマーを上回り、歴代単独41位となった。

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2014年5月23日のニュース