オリックス・金子 優勝への思い「理想は去年のマーくんみたいに…」

[ 2014年5月23日 11:54 ]

広島戦に向け調整するオリックス・金子(左は中山)
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 オリックスの金子千尋投手(30)が、スポニチ本紙の単独インタビューに応じ、胸の内を明かした。「優勝への思い」や「エースとは何か」から、キャンプ中に話題になった「ノースロー調整」など、多岐にわたって思いを告白。23日の広島戦(ほっと神戸)に先発する右腕に迫った。

 ―さて、交流戦が始まり、打席にも立つが。

 「打とうとはそこまで思っていない。高校時代は好きだったけど金属バットの時代。今でも金属で打たせてくれるなら、いいですけど(笑)」

 ―菅野や前田健との投げ合いも注目される。

 「対戦相手の投手を意識して投げることはないです。人それぞれですが、僕は打線と対戦しているので。相手投手は、別に…という感じです」

 ―何かと注目される立場。ファンに向けては。

 「個人的なことよりも、チームを取り上げてほしい。僕は『オリックスバファローズにいる』金子千尋なので。個人よりもチーム全体を応援してくれればうれしい」

 ―去年までは順位も低く注目度も低かった。

 「でも、仕方ないですよね。関西の新聞は。オリックスの選手は誰もが感じていると思う」

 ―阪神のことですね。

 「個人的に言うと、ありがたいです。注目がそっちに行くので。もちろん、オリックスも取り上げてほしい。でも、これは本当に個人的なことですが(阪神が)いるおかげで、そっちが目立ってくれるのでありがたい」

 ―パ・リーグは注目度が実力に合っていないこともあるが不満は。

 「何の不満もないです。逆の方が嫌だ。注目されても、実力が備わっていない方が。僕は目立ちたがり屋でもないので、試合だけ見ていてくれればいいです。他はほっといてほしい。僕らの仕事は試合でどう活躍して、結果を残すかだと思う」

 ―これから大事な時期を迎える。

 「理想は去年のマーくんみたいに勝ち続けることですが、僕にそこまでの実力はない。でも、一番しんどい時期はこれからやってくるので、そこでいかに踏ん張れるか。欲を言えば、序盤もそのままいきたいですが、波はあるので。まあ(序盤に勝てないのは)キャンプやっていないからじゃないですか(笑)。どこかで書かれましたけど」

 ―確かに、キャンプ中にブルペンに入らなかったことが話題になった。

 「やっていないわけじゃないですよ。ただ、投げていないだけで。見ていない人が書いているんだろうな、と思った」

 ―最近ではアンダーシャツの問題(※注3)もあった。

 「もう終わった話です。ただ、あれについて言えば『不正投球疑惑』とばかり報道されましたが、不正していないという報道がなかった。まあ、試合中に(審判団から確認が)あったので報道されるのは仕方ないですが、そんなところはどうでもいいことです」

 ―しかし、ノースロー調整は斬新だ。

 「以前、ある打者の方に『人生で打てるヒットの数は決まっている』と言われた。投手に置き換えると、球数かな。人生で投げられる球数は決まっているんじゃないかと。なので、極端な話をすると余計なところでは投げない。でも、基礎のキャッチボールは十分できています。キャッチボールさえできれば、ブルペンに上がっても大丈夫という感覚が僕にはある」

 ―今年はビール掛けしたいですね。

 「やりたいですね。やったことないので。ビールは飲まないですが、掛ける方は多分できます(笑)。お酒は全く飲まないです。飲めないので飲まないし、飲もうと思わないのでお酒に強くもならない。でも、ビール掛けは見ていてうらやましい。欲を言えば、ビールじゃなくてシャンパンがいいですね(笑)。プロ野球でやっているからには1回は経験したい」

 ※注3 5月2日の日本ハム戦の5回、審判団が金子にボールの交換を要求。金子は左手首まで隠れる袖の長いアンダーシャツを着用しており、ボールをこねる際に布地が接触しているように見えるという指摘だった。

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