足踏み7度でも虎M点灯セ2位スピード記録

[ 2008年7月23日 06:00 ]

<阪神・巨人>阪神の優勝マジック点灯を喜ぶファン

 【阪神7―4巨人】待ちに待ったマジックがついに出た。阪神は22日、巨人相手に序盤の劣勢をはね返して痛快な逆転勝ち。12日にマジック点灯の可能性が出た試合から、実に7度の足踏みを経てリーグ優勝マジック46を点灯させた。03年・阪神の7月8日(76試合)に次ぐセ・リーグ2番目のスピード記録。セ界を独走する岡田・阪神がこのままゴールまで一気に突っ走る。

 愉快、痛快。阪神ファンにはたまらない。7度足踏みしたってセ界史上2番目のスピードでマジック点灯だ。巨人相手に大逆転勝利。節目を飾るにふさわしい白星だった。
 「庄田にしてもああやって食らいつく打撃がええんや。左対左でも打った。気持ちがないと打てんよ。ようつないだ。みんないい仕事したよ」。今季29度目の逆転劇。中でも4点差逆転は今季最大とあって指揮官も笑いが止まらない。
 今季のチームを象徴する試合だった。2回までに4失点。並のチームなら苦しいが、今季の阪神は違う。4回の攻撃には今季の強さが凝縮されていた。先頭の関本がフルカウントから四球。高橋光の右前打を清水が後逸する間に、関本が生還。代打庄田がお手本通りの進塁打を右方向に放つと、これが小笠原の失策を誘った。実は試合前のミーティングで「四球や失策があればつないでいこうと言っていた」と関本は明かす。指示通りに相手のすきをとらえ、流れは一気に傾いた。続くバルディリス、矢野の連打で1点差に迫った。
 5回は1死から金本が小笠原の失策で一塁へ。関本が安打で続き、高橋光が同点打。庄田が中前打でつないで満塁から代打桧山のゴロの間に勝ち越し、最後は矢野が2点適時打。中盤2イニングで7得点を挙げる猛攻を締めくくった。
 もはやお家芸と化した逆転勝ち。この試合すべて単打の11安打に“つなぎ”の魂がこもる。腰痛で調整中の新井以外では藤本、狩野を除く野手が出場。新井不在でも、金本が無安打でも勝った。計3打点の矢野が胸を張る。
 「レギュラーだけで戦っているんじゃない。全員で戦っている。マジック点灯は目標じゃない。優勝が目標だから」
 列島を包む暑い暑い夏の夜。中でも甲子園がひときわ、熱かった。マジック46がともった先に煌々(こうこう)と照らされる道しるべ。さあ、頂点へのカウントダウンが始まる。

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