マー君五輪ピンチ?右肩痛で登録抹消

[ 2008年7月23日 06:00 ]

<西武・楽天>試合前、寂しげにフェンス際を歩く楽天・田中

 マー君が日本代表辞退の危機に追い込まれた。楽天・田中将大投手(19)が22日、右肩痛を訴え、埼玉県内の病院で検査を受けた結果「右上腕二頭筋長頭の炎症」と診断された。1週間はノースローとなるため、23日、プロ入り以来初の故障による出場選手登録抹消となる。球宴の出場辞退は確実で、17日に選出された北京五輪代表も辞退する可能性が出てきた。

 大きなバッグを左肩に担いだ田中はサバサバした表情だった。西武戦の大勢が決まった5回表。ベンチ裏に出てきた19歳は、宿舎へ戻る通路で報道陣に囲まれると、表情とは対照的な歯切れの悪い言葉を並べた。
 「(痛みの原因は)勤続です、蓄積(疲労)ですよ。早く治して頑張りたいです。オリンピック?それは分かりません。様子見ですね」
 田中が最初に異常を感じたのは19日のソフトバンク戦(Kスタ宮城)だった。7回のマウンドで右肩に「ピリッ」という痛みを感じたという。その痛みが登板後3日目となった22日の朝も引かず、急きょ病院で診察を受け「右上腕二頭筋長頭の炎症」と診断され、消炎剤を服用する処置を施された。1週間はノースローで、23日にも仙台に戻ってチームドクターからの精密検査を受けることになった。
 田中は3月1日のオープン戦・ロッテ戦(長崎)の投球中に腰を痛めたが、痛みを抱えたままここまでローテーションを守り通した。岩隈、田中の2本柱がフル回転せざるを得ないチーム事情もあったが「シーズンではひじの張りが上がったり下がったりしていた」と南谷チーフコンディショニングコーチ。痛む腰をかばい「フォームも替えた」という田中だが、その影響が今回の肩痛に出た形となった。今後も無理を続ければ、投手生命を脅かす危険性も否定できないだけに、球団も出場選手登録抹消という措置を取ることになった。
 南谷コーチは「関節唇、腱板の傷はない。症状としては非常に軽い。1週間はノースローになると思う。五輪?全然、問題ない」と軽症を強調したが練習開始前、西武ドームの球団ブースで田中から報告を受けた野村監督は大きな不安を口にした。「オールスターはダメなんじゃない。オリンピックもやばいんじゃないか。医者は軽症って言っていたみたいだけど。肩(の痛み)は前、横、後ろがあって前は一番やばいというからな」。めったなことでは痛みを口にしなかった19歳が訴えた痛みだけに指揮官の不安も大きかった。
 米田球団代表も「代表の問題もあるのでノーコメント。報告?これからします」と厳しい表情を隠せない。チーム、そして日本代表として大きな期待がかかっていた19歳右腕が非常に苦しい立場に立たされた。

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