24年大河「光る君へ」藤原道長役に柄本佑 大石静氏「ホッと」CP「確かな演技力」「化学反応の連続」

[ 2022年11月8日 15:17 ]

NHK大河ドラマ「光る君へ」に出演する柄本佑
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 NHKは8日、2024年に放送される大河ドラマ第63作「光る君へ」で女優の吉高由里子(33)が演じる主人公・紫式部の生涯のソウルメートとなる「藤原道長」役を、俳優の柄本佑(35)が演じることを発表した。本作は、大石静さんが脚本を手掛け、平安時代の紫式部の物語を描く。

 藤原道長の役柄について、制作統括の内田ゆきチーフ・プロデューサーは「日本文学史上稀代の女性小説家、紫式部のあふれる思いは、運命的な絆でつながる、ある男性に向かっていた。それが平安貴族のトップオブザトップ・藤原道長!というのが、このたびの私たち制作陣の思うところです。心の奥底では求めあいつつも、数奇な運命にもてあそばれるまひろ(紫式部)と道長。一人は文学史上に燦然と輝く作品を残し、一人は政治権力の階段を昇りつめることになります」とコメント。

 柄本の起用には「私たちの道長は、最初から野心にあふれたやり手の政治家だったわけではありません。のんびり育ったフツーの青年が、運命に導かれるかのようにのしあがり、成熟した男となっていく。その時々の年齢で、さまざまな表情を見せる道長に、確かな演技力と多彩な魅力を持つ柄本佑さんをお迎えできました。女性の心をどうしても離れない男性を演じて頂くことに、期待が膨らみます。折々の道長との関係に、時に突き動かされ、時にじっと思いを胸に秘めながら、人生をつかみとっていくまひろ。吉高由里子さんと柄本佑さんの化学反応の連続に、どうぞご期待ください」と語った。

 脚本の大石さんは「柄本佑さんが、どんなキャラクターも鮮やかに演じ分ける、当代一の演技派であることは、誰もが認める所です。道長役を引き受けていただき、本当にホッとしました。
先日、書道のお稽古で久しぶりに柄本さんと会いましたが、そのスラリとした体形と、さりげなく何げなくあふれ出す色気が半端なく、うっとりしました。教科書にも載っている「この世をば~」の歌一首により、藤原道長は腐りきった貴族社会の代表のように認識されていますが、見方を変えれば、権謀術策渦巻く宮廷にあっても、争いを嫌い、話し合いによる平穏を求め続け、国風文化を育てた優れた政治家であったとも言えます。道長がいなければ、もっと早く貴族社会は崩壊し、暴力的な武士の時代になだれ込んでいたでしょう。その道長の女の心も男の心も惹きつける魅力を、柄本さんがどんな風に表現してくれるか、楽しみでなりません。最初の制作発表の時にも言いましたが、紫式部と藤原道長はツインソウルで、宿命のふたりです。ネタバレになってしまうので中身は内緒ですけど、稀代の政治家道長の唯一の弱点は、まひろ(紫式部)でした。彼女のこととなると、思わず軸がぶれてしまう生身の道長。 そのあたりもスリリングに切なく、吉高さんと柄本さんに演じてもらいたいと思っています。最高のカップル、どうぞご期待下さい」と喜びと期待の声を送った。

 柄本と吉高は、2020年に放送された吉高主演の日本テレビ系連続ドラマで大石さん脚本の「知らなくていいコト」で共演。2人は元恋人という役柄で、作中で度々キスシーンを披露していた。

 同ドラマは、変わりゆく世を自らの才能と努力で生き抜いた女性の愛の物語。平安中期に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した、紫式部の人生を描く。武家台頭の時代を目前に、華やかにひらいた平安文化の花。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生に挑戦する。

 主人公の紫式部は、その中で自らの知性と感性、そして努力によって、壮大で精緻な恋愛長編「源氏物語」を書き上げた女性。そんな紫式部の「源氏物語」執筆に、欠かせないひとりの男性が、藤原道長。ドラマでは紫式部が生涯心を寄せ、陰に陽に影響しあいながら人生をたどる、いわばパートナーとして登場する。

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