ソフトB・牧原大 “おめでとう緒方”弾 育成から支配下昇格の愛弟子に贈るOP戦1号

[ 2024年3月20日 05:25 ]

オープン戦   ソフトバンク9―10阪神 ( 2024年3月19日    ペイペイD )

<ソ・神>2回2死一塁、右越え2ランを放つ牧原大(撮影・成瀬 徹)
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 最強打線にこの男ありだ――。ソフトバンク・牧原大成内野手(31)が19日の阪神とのオープン戦に「8番・二塁」でスタメン出場。阪神・村上頌樹投手(25)からの2ランを含む3安打2打点の大暴れをした。この日、自主トレの愛弟子でもある緒方理貢外野手(25)が支配下に昇格した。自らも育成からはい上がった“先輩”として、祝砲を放ち目指すべき姿を見せた。 

 本番を想定した「現時点でのベスト」と小久保監督の語るオーダーが組まれた試合で8番・牧原大がさすがの存在感を発揮した。

 2回、山川、近藤、栗原の3連打で1点を先制。なおも二死一塁の場面で、昨季セ・リーグMVPに輝いた阪神・村上のカットボールを捉えた。右翼ホームランテラスに運ぶ一発。「なかなか対戦がない投手なので、とにかく積極的にスイングを仕掛けることだけを考えました。いい打撃ができて良かったです」と手応えを口にした。

 最強打線にこの男ありだ。柳田、山川、近藤のクリーンアップもさることながら、下位に控える牧原大も相手からすれば脅威だ。息をつかせない打線が完成する。4回にも追加点につながる中前打を放ち、村上から5イニングで8点を奪う怒濤(どとう)の攻撃に大きく貢献した。6回には2番手・桐敷から投手強襲ヒット。3安打1本塁打2打点の大暴れだった。

 この日、自主トレをともに行った愛弟子でもある緒方が支配下に昇格した。祝福の言葉は「あえてあまり言いませんでした」と話す。ここからが本当のスタートラインだからだ。「もう育成選手じゃない。一つのプレーが“育成選手だからしょうがない”ということが通用しなくなる。ここからは自分の責任と理貢(緒方)には伝えました」と続けた。

 牧原大自身も育成からはい上がった“先輩”だ。オフの契約更改では、あえて現在の育成選手の姿勢に苦言を呈した。その中でキャンプからの仲田、川村も含めた育成野手トリオが奮闘する姿には感じるところもあった。「自分たちもこうやってきたなと初心に返れる部分があります。彼らはここからがスタート。これを機にほかの育成選手も頑張れば支配下になれるんだということを感じ取って頑張ってほしい」と思いを込めた。

 4年ぶりのV奪回へ。強力打線がカギを握る。牧原大の存在は大きい。 (木下 大一)

 《緒方 犠飛も出た》H…緒方が新たな背番号57でデビューした。7回、1死一塁の場面で代走起用されると、2死となった栗原の打席の初球に盗塁成功。一昨季のウエスタン盗塁王の足をみせた。9回の打席では1死一、三塁から左犠飛を放った。この日の支配下会見では「ここからがスタート。まずは開幕1軍を目指したい」と力を込めたが、さっそくアピールに成功した。

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