ドジャース大谷翔平「勝てたのが一番」 ダルとの初対戦は「何とかまず1本が出て良かった」

[ 2024年3月20日 22:46 ]

ナ・リーグ   ドジャース5―2パドレス ( 2024年3月20日    韓国・ソウル )

大谷はベンチで水原一平通訳と笑顔で話す(AP)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が20日、パドレスとの開幕戦に「2番・DH」で先発出場し、逆転勝利に貢献した。ダルビッシュ有投手(37)との初対決で移籍後初安打となる右前打を放ち、初盗塁もマーク。8回の第5打席では移籍後初打点となる左前打を放つなど、5打数2安打1打点1盗塁の活躍だった。

 試合後、大谷は「勝てたのが一番かなと思いますし。終盤で逆転できるのは強いチームじゃないかなと思う。こういう試合が多ければ勝ちが増えてくる。最後まで粘れた。あきらめずに逆転できてチームとして良かった」と胸を張った。

 「ある程度リラックスした状態で入れた」と話した開幕戦。ダルビッシュとの初対戦は2打席、計9球で遊ゴロ、右前打に終わった。初回無死一塁で迎えた第1打席は2ボール1ストライクからの4球目、外に沈む球にバットを出したが、当てただけの遊ゴロに倒れた。

 3回2死無走者で迎えた第2打席ではしっかりとお返しした。カウント2ボール2ストライクからの5球目、ダルビッシュの高めの直球を上から叩いて、打球速度181キロの弾丸ライナーで右前に運んだ。すぐさま二塁盗塁にも成功。これが日米通算100盗塁となった。安打の際には、スタンドで観戦した真美子夫人もガッツポーズし、周囲とハイタッチで笑顔を浮かべた。

 ダルビッシュとの対戦については「1球1球気合が入ってましたし、素晴らしい球が来ていたので。どっちも追い込まれた打席で、ちょっと僕の方が苦しい打席でしたけど、何とかまず1本出て良かった」と振り返った。「(打席で)会釈くらいしたかったですけど、ピッチクロックがあって時間なかったんで、塁上からっていう感じになっちゃいました」と笑顔で語った。

 5回の第3打席は三ゴロ、7回は投ゴロに倒れたが、8回の第5打席だった。3得点して逆転し、なお1死一、二塁の場面。左腕モレホンの初球の内角球に反応して左前打を放ち、移籍後初打点をマークした。一塁ベース上では新パフォーマンスとなっている一塁ベースコーチとヘルメットをぶつけ合った。

 しかし、直後の走塁では、次打者・フリーマンの大きなフライに反応し、一塁からスタートを切った大谷だったが、フリーマンの飛球は右翼手・タティスのグラブに収まり、慌てて帰塁。この際、二塁ベースを回っていたが、ベースを踏まずに一塁へ戻ったとみなされ、アウトとなる走塁ミスも。新天地デビュー戦は大谷劇場となった。

 大谷はメジャー移籍後、過去の開幕戦は21打数3安打、打率・143だったが、開幕戦では初のマルチ安打。移籍後初安打もダルビッシュから打つことができた。プロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(決定時約1015億円)での移籍、真美子夫人との結婚など、新たなスタートを切った大谷にとって、韓国の地で大きな1歩を踏み出した。

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