ダルビッシュ有 カフェ店員との感動秘話を大リーグ公式サイト伝える 常連客から試合チケットもゲット

[ 2024年3月20日 18:19 ]

開幕に向けて調整するパドレス・ダルビッシュ(AP)
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 大リーグ公式サイトが20日、パドレスのダルビッシュ有投手(37)が韓国・ソウルでカフェを経営する李光熙(イ・グァンヒ)さんとの対面した際のやり取りを詳報した。

 ダルビッシュは20日のドジャースとの開幕戦に向けた18日の会見で、李光熙さんのカフェを訪れたことにも言及。「もう10年以上応援してくださっている方で、テキサスにもアリゾナにも来てくれて、元々交流があったんですけど、少しでも顔を見に行きたいなということで行きましたし、すごく明るい。自分にはないものを持っているご夫婦なので、その方々に会えてすごく良かったです」と話していた。

 大リーグ公式サイトはダルビッシュが韓国到着翌日にカフェ「フューチャー・マインド」を訪れたと紹介。突然のあこがれの大スターの訪問に李光熙さんは「私は妻と一緒にカフェでいつものように仕事をしていました。ランチタイムなので、熱心に仕事をしていました。隅っこで何かしていたら、妻が突然『ハニー!ハニー!うわぁ!うわぁ!』って。僕は『何?どうしたの?どうしたんだ?彼を見て、"ああああああ!"って思ったんだ」と大興奮したことを明かした。

 2014年からダルビッシュのファンになったという李光熙さん。X(旧ツイッター)でスライダーの投げ方を質問したところ、本人からまさかの返信があり、そこから交流がスタート。ダルビッシュからグラブを贈ってもらったり、現地に2度試合観戦にも訪れたが対面はならなかった。しかし、1度はダルビッシュが登板前だったため、あえて声をかけなかったのだ。

 「あのとき、私はダルビッシュのすぐ近くにいたのですが、ダルビッシュは先発を控えていましたし、彼に迷惑をかけたくなかったので、声をかけたり怒鳴ったりはしませんでした。何もせず、ただ涙を流しながら見ていました」。

 大リーグ公式サイトは「表面だけの訪問ではなかった」とし、ダルビッシュはアイス・ラテを注文し、1時間も滞在して李光熙さんと会話を交わしたことを伝えた。李光熙さんは「話しているうちに、長い間知っていた人と再会し、その間に何があったのか、ただ追いつくという圧倒的な感覚だった。彼はずっと会いたかった人だけど、実際に会ったときにどうしていいかわからないという感じではなかった。とても心地よく、楽しい会話だった」と振り返った。

 今後ダルビッシュと会うことはないと思っていた李光熙さん。その理由を「現時点で、ダルビッシュは私のために自分の役割以上のことをしてくれた。これ以上は望めない。とても満足している。十分。私はとても満足している。彼にまた会う予定は他にないけれど、もし頑張ってもっとお金を稼いだら、サンディエゴまで試合観戦に行けるかもしれない」と説明した。

 しかし、大リーグ公式サイトは「この話にはさらにハッピーエンドが待っている」と伝えた。大リーグ公式サイトの取材の数時間後、気前のいい常連客が李光熙さんに試合チケットを1枚プレゼントしてくれたという。

 大リーグ公式サイトは「リーとマウンド上の男との結びつきは、彼にとって思いもよらない意味を持つことになるだろう」と締めくくった。

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