ドジャース・大谷　ダル撃ちから！歴史的開幕戦　自身初のワールドシリーズ制覇へ…さあ初陣

ドジャース・大谷翔平
Photo By スポニチ

　歴史的一戦を見逃すな。ドジャース・大谷翔平投手（29）は20日、韓国・高尺（コチョク）スカイドームで行われるパドレスとの開幕戦を迎える。プロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル（決定時約1015億円）での移籍、真美子夫人（27）との結婚など注目度が高まる中でのド軍デビュー戦で、パ軍先発・ダルビッシュ有投手（37）と人生初対決する。

　日米、そして史上初のMLB開催となる韓国での期待感は高まる一方だ。開幕前日。舞台となる高尺スカイドームでの希望者による練習に、大谷の姿はなかった。米国からの長距離移動の疲労も鑑みて、リカバリーに努めたとみられる。

　熱狂の中で移籍1年目が開幕する。昨年9月に右肘を手術。オフにはプロスポーツ史上最高額の10年総額7億ドルでドジャースに移籍した。さらに2月29日に結婚を公表。15日の韓国移動時は真美子夫人との2ショットも披露し「試合自体もこうして一緒に来て、見るのも初めて。良い思い出になるんじゃないかな」と特別な開幕への思いを口にしていた。

　打者に専念する新天地1年目。史上2人目の両リーグMVP、4人目の両リーグ本塁打王、50発＆50盗塁の「50―50」、日本選手初の3冠王に期待がかかる。何よりも目指すのは自身初のワールドシリーズ制覇。新妻が観戦した前日まで韓国での2試合は5打数無安打も、ここまで実戦10試合で打率・407、2本塁打、9打点をマーク。米国での過去6年はシーズン初戦の本塁打はないが、数々の伝説を残してきた大谷の開幕弾を、誰もが待っている。

　昨季より背筋を伸ばし肩をほぼ水平にした構えへの変更など、さらなる進化を目指すメジャー7年目。開幕戦では日本ハムで背番号11を譲り受けたダルビッシュと初対決する。ともに世界一に導いた昨年3月21日のWBC決勝から1年後の対戦。「小さい頃から見てきて大好きな投手。凄く思い入れがあるので楽しみ」。特別なシーズンは午後7時5分、プレーボールがかかる。（柳原　直之）

　▽大谷の注目の一戦での活躍　日本ハム時代の16年7月3日。プロ初の「1番・投手」で出場したソフトバンク戦で初回表初球に「プレーボール弾」。23年3月21日の米国とのWBC決勝では、3―2の9回に登板。エンゼルスの盟友トラウトを空振り三振に仕留め14年ぶりの世界一、MVPに。エ軍時代の23年7月27日はタイガースとのダブルヘッダー第1試合でメジャー初完封し、第2試合で2発。ダブルヘッダーで完封し、もう1試合で本塁打はMLB史上初だった。