【ダルと一問一答】大谷との対戦は「不思議な感じ」松井の初登板は「ちょっと泣きそうに」

[ 2024年3月20日 23:16 ]

ナ・リーグ   パドレス2ー5ドジャース ( 2024年3月20日    高尺スカイD )

<パドレス・ドジャース>ダルビッシュ(左手前)との初対戦は遊ゴロに倒れた大谷(撮影・光山 貴大)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(37)が20日、自身にとって2年ぶり4度目となる開幕投手として韓国・ソウルの高尺スカイドームで行われたドジャース戦に先発。3回2/3を2安打1失点(自責0)、3奪三振、2四球でマウンドを降りた。チームは2-5で逆転負けした。

 日米通じて初対決となった大谷翔平投手とは、初回はツーシームで遊ゴロ。3回は右前打を許して2打数1安打だった。

 初回と2回は走者を許しながらも無失点に抑えて迎えた3回だった。2死走者なしから大谷にツーシームを右前打されると、その後は連続で四球を与えて2死満塁のピンチ。しかし、1打席目で安打を許した5番・マンシーに対してカーブでカウントを整えると、フルカウントから外角高めへの93・7マイル(約150・0キロ)のツーシームで空振り三振。一回転して大きく右拳を振り下ろし、雄叫びをあげた。

 1点リードで迎えた4回は先頭打者を味方の失策で出塁を許すと、その後1死三塁から8番・ジェイソン・ヘイワード外野手に右翼へ犠飛を打ち上げられて同点。そこでマイク・シルト監督がベンチを出て交代を告げられた。

 ダルビッシュの試合後の一問一答は以下の通り。

 ――特別な環境での開幕だったが、初登板を振り返って。
 「時差もあったり、違う国での開幕といろいろありましたけど、楽しめたと思います」

 ――球数はプラン通り?
 「球数はそうです。もうちょっといけたと思いますけど、時差もあったり、前回の登板から開いてるのもあってこれくらいかなと思います」

 ――カーブを多く投げていたようにも見えたが、今日の投球は?
 「状態は絶好調ということではなかったですけど、いろいろと粘りながら試合はつくれたと思います」

 ――大谷選手との第1打席を振り返って。
 「一緒にトレーニングしていた時期もありましたし、今までのいろんな関係というか、そういうのもあって不思議な感じがしました。ピッチクロックがあるので投げなきゃいけないので、ゆっくり楽しむことはできなかったです」

 ――2打席目はライト前ヒットを打たれた。
 「最後はツーシームを内の高めにいこうとしたんですけど、抜けてしまって曲がりもあまり曲がっていなかったのでちょっと弱い球になってしまった。強い打球を打ってさすがだなと思いました」

 ――同地区のドジャースとのこの先の対戦に向けて。
 「強いチームですし、こういう試合が多い。終盤に確実に点を取ってくるチームにどうやって勝つかが自分たちのチームにとってはチャレンジになる。学んでまた次につなげたいと思います」

 ――松井投手の初登板をどう見た?
 「スコアボードにパドレスの帽子を被っている写真がありましたけど、そこに立つまでに人生の中でいろんなことがあって立っているんだなって見たときにちょっと泣きそうになっちゃいました」

 ――終わってからは何か声はかけたか?
 「メジャーリーグデビューおめでとうということと、お疲れさまでしたと伝えました」

 ――ドジャースの1~3番と対戦してみて。
 「1番と3番はずっと対戦しているので、そこは特に変わりないですけど、大谷君が入ることによってああやって走ることもできますし、いろんなことができるようになったなと感じました」

 ――大谷選手のインサイドにいっていたが、情が入ることは?
 「それはないです。なかったですけど、ヒット打たれた後、自分の中ではニコっとしてしまってなんだかんだ情は入ってたんだろなと(笑)」

 ――韓国の応援は独特だがどうだったか?
 「エキシビションゲームからそうですけど、日本とは似ていますけど、違う。楽しそうに応援されていたので、自分の中ですごく貴重な経験というか楽しかったです」

 ――応援にやりづらさはなかった?
 「やりにくくはなかったですけど、独特だなとちょっとは気になりました」

 ――ピッチクロック違反があった。
 「イニングが始まる前にもピッチクロックがあるんですけど、今日はなかった。それでゆっくり時間を取ってやっていて、その形でいってしまってすごくもったいないことをしました」

 ――今年からランナーが出てからの時間も短くなったが。
 「スプリングトレーニングからやっているので問題はないです」

 ――昨日もマウンドを確認していたが、実際にマウンドに立ってみてどうだった?
 「昨日は整備されていなかったので、グラスノー投手もそうでしたけど、最初の1回、2回は凄く濡れていてスパイクの歯について、滑りやすかったのがだんだんとれて硬くなってきてちょっと独特なマウンドでした」

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