松坂大輔氏「新たな名勝負」 大谷とダルの人生初対決を現地取材「本当に楽しみ」

[ 2024年3月20日 01:30 ]

練習を見つめる松坂氏(撮影・光山 貴大)
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 歴史的一戦を見逃すな。ドジャース・大谷翔平投手(29)は20日、韓国・高尺(コチョク)スカイドームで行われるパドレスとの開幕戦を迎える。プロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(決定時約1015億円)での移籍、真美子夫人(27)との結婚など注目度が高まる中でのド軍デビュー戦。パ軍先発・ダルビッシュ有投手(37)との人生初対決を、現地取材する本紙評論家の松坂大輔氏(43)は「新たな名勝負」と位置づけた。

 いよいよですね。自分はネット裏の記者席で、多くのファンの方と一緒に世紀の対決の目撃者になります。ダルビッシュ有投手VS大谷翔平選手。メジャーリーグの舞台で、新たな名勝負が始まります。本当に楽しみです。

 初回に迎える注目の第1打席。その初球、大谷選手はきっと思い切り振ってくるでしょう。当然ダルビッシュ投手もそれを想定し、初球から勝負球のつもりで投げ込んでくると思います。

 ただ、ドジャース打線は非常に強力。大谷選手だけをフォーカスするわけにもいかず、息つく暇がありません。ダルビッシュ投手はどう攻めるのか。ここ2試合の韓国チームの攻め方が参考になったと思います。例えば18日の初回。韓国代表の郭彬(クァク・ピン)投手は初球に大谷選手の内角高めに直球を投げ込み、最後は外角低めのチェンジアップで三邪飛に抑えました。

 ホームラン打者への有効な攻めは「手元に速く、遠くに遅く」がセオリー。ダルビッシュ投手も大谷選手に対して直球、カットボールなどで内角に突っ込んで、決め球は外角の低めに落とす――。球種が多いだけに打者は狙い球を絞りづらいでしょう。ダルビッシュ投手も相手の狙いを敏感に察知して臨機応変に対応できる投手。大谷選手だけでなく強力なド軍打線にどうアプローチするのか。自分も投手なので非常に興味があります。

 自分は現役の頃、打者との1対1の対決を本当に楽しむタイプでした。周りからは「そこばかりに集中するな」と言われることもありましたけど(笑い)。やっぱり意識しますし、それならば思い切り意識して、思い切り楽しんで勝負したいと思っていました。イチローさんや清原和博さん、中村紀洋さん…。もちろん今でも鮮明に覚えています。

 ここ最近の球界では、誰対誰という注目の名勝負というのはあまりなかったような気がします。3月20日。今日がその幕開けです。見ている人にとっては絶対に忘れられない、とんでもないインパクトを残す勝負になると思います。(スポニチ本紙評論家)

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