オリ・舜平大 DeNA度会と新世代名勝負の予感 同学年バチバチ初対決にハマスタ沸いた

[ 2024年3月20日 05:20 ]

オープン戦   オリックス0―3DeNA ( 2024年3月19日    横浜 )

<D・オ>オリックス先発の山下(撮影・篠原岳夫)
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 新たな名勝負誕生の予感だ。オープン戦初登板のオリックス・山下が、同学年のDeNAドラフト1位・度会(ENEOS)と初対戦。球界の未来を担う大器同士の激突に、横浜スタジアムが沸いた。

 初回先頭では125キロカーブで投ゴロ。負けじと注目ルーキーも、2回2死一塁では初球155キロを右前に運んだ。4回無死一、二塁からの第3打席は153キロ直球で二飛。初対決は山下に軍配が挙がった。「(度会には)ヒットを打たれちゃったんで。簡単にいったら打たれる」。対戦を終えた21歳右腕は3打数1安打に抑えながらも警戒心を強めた。一方の度会は「同い年なので1本打てたのはよかった。凄い球を投げていたし、今後も対戦が楽しみ」と早くも交流戦での再戦を熱望した。

 前回13日の春季教育リーグ・広島戦から自身初の中5日で登板したこの日は、初回から最速157キロを計測。3四球と制球には苦しみ4回2/3を7安打3失点だった。5回には無警戒だった一走・牧に二盗を許したことが失点につながるなど、2盗塁を許した結果に中嶋監督からも「あまりよくないんじゃないですか。クイックのタイムも最悪ですよね」と期待の裏返しでもある愛ある苦言とともに修正を命じられた。

 今春最多の99球と収穫もあった。現状は先発が予想される開幕2カード目初戦の4月2日西武戦(ベルーナドーム)へ向けた準備の段階。「まだまだ課題がたくさんあるので、少しずつ成長していけたら」。昨季の新人王は、さらに成長した姿で新たなライバルとの再戦も見据える。 (阪井 日向)

 【過去の名勝負】
 ▽江川卓(巨)VS掛布雅之(神) 初対戦は1979年7月7日(後楽園)で右本塁打、四球、中飛。通算167打数48安打(14本塁打)21三振、打率.287。

 ▽野茂英雄(近鉄)VS清原和博(西) 初対戦は野茂のプロ初登板となる90年4月10日(藤井寺)で空振り三振、四球、中安打。通算118打数42安打(10本塁打)34三振、打率.356。

 ▽松坂大輔(西)VSイチロー(オ) 初対戦は99年5月16日(西武ドーム)で空振り三振、見逃し三振、空振り三振、四球。NPB通算34打数8安打(1本塁打)4三振、打率.235。

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