大谷翔平とダルビッシュの夢の9球対決 「会釈くらいしたかったですけど…」 大谷が感じた先輩の気合

[ 2024年3月20日 23:01 ]

ナ・リーグ   ドジャース5―2パドレス ( 2024年3月20日    韓国・ソウル )

<パドレス・ドジャース>第2打席で右前打を放った大谷(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が20日、パドレスとの開幕戦に「2番・DH」で先発出場。ダルビッシュ有投手(37)との初対決は2打数1安打と互いに譲らぬ結果となった。

 初回無死一塁で迎えた第1打席は2ボール1ストライクからの4球目、外に沈む球にバットを出したが、当てただけの遊ゴロに倒れた。併殺は免れたが、好機拡大とはならなかった。

 3回2死無走者で迎えた第2打席にしっかりとやり返した。カウント2ボール2ストライクからの5球目、高めの直球を上からしっかりと叩いて、打球速度181キロの弾丸ライナーで右前に運んだ。すぐさま次打者の初球に二塁盗塁にも成功した。

 1打席目に沈む球で打ち取られた。2打席目は追い込んでから高めの直球を選択したダルビッシュの投球を見透かしたように、大谷はしっかりと2打席目に対応した。

 ダルビッシュとの対戦については「1球1球気合が入ってましたし、素晴らしい球が来ていたので。どっちも追い込まれた打席で、ちょっと僕の方が苦しい打席でしたけど、何とかまず1本出て良かった」と振り返った。「(打席で)会釈くらいしたかったですけど、ピッチクロックがあって時間なかったんで、塁上からっていう感じになっちゃいました」と笑顔で語った。

 日本ハムの先輩で、同じ背番号11を背負ったダルビッシュとは日米通じて初対決。「小さい頃から見てきて大好きな投手。目標にしてきた方。凄く思い入れがあるので楽しみ」と意気込みを語っていた。

 2013年に日本ハムに入団した大谷はダルビッシュの背番号11を引き継いだ。2015、16年オフには合同自主トレを行うなど交流は深く、自身の成長を助けてくれた。昨年3月のWBCでは2人で優勝の立役者に。運命のように導かれてきた2人の糸が、ついに韓国ソウルで交錯した。

 最後は「球も素晴らしかったし、1本なんとか打ちましたけどこれから何回もやっていくと思うので、復習しながらまた切り替えていきたい」と次への戦いを見据えていた。

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