オリ・森　9回2死から同点弾！　古巣のブーイングに負けず「それだけ応援してもらってたってことなんで」

パ・リーグ   オリックス3―2西武 （ 2023年3月31日    ベルーナD ）

＜西・オ＞9回、同点ソロを放った森（中央）はベンチに迎えられる（撮影・村上　大輔）
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　ビジターとして初めて経験するベルーナドームでのヒーローインタビュー。FAで西武からオリックスに移籍した森の声はブーイングにかき消された。

　「積極的にタイミングがあえば、全部いこうと思っていた。いいスイングができた。自分より宗の本塁打の方が価値があるのかなと思う」

　西武ファンの悲鳴を呼んだのは1点劣勢の9回2死。新人クローザー・青山の初球スプリットをすくい上げ、右中間へ起死回生の同点弾を打ち込んだ。11球団制覇目の一撃で振り出しに戻し、延長10回の宗の決勝弾につなげた。2回1死で迎えた初打席から大きなブーイングを浴び、3打席目までは凡退。手荒い歓迎を最後はフルスイングで打ち返した。

　「それだけ応援してもらってたってことなんで、ブーイングにどうこうというのは正直ない。昨年までやっていた西武ドームでしっかり勝つことができたのは良かったと思う」

　守ってはプロ初登板の山下を6回途中1失点に導いた。中盤からフォークの制球が乱れ、4回以降はほぼ直球とカーブの2種類。苦心の配球で「カーブの精度が凄く良かったので立て直せた。初めてで開幕戦でということを踏まえても100点満点だったと思う」と褒めた。

　WBC出場を辞退し、キャンプでは投手陣とのコミュニケーションに時間を割いた。6投手をリードして開幕戦白星。「まだまだ。これから実戦の中でいい場面も悪い場面もたくさんあると思う。少しずつ意思疎通がしっかりとできれば」と先を見据えた。（中澤　智晴）