大阪桐蔭は連覇ならず 「1球目」悔やんだ前田 7回も8回も「もう少し厳しくいっていたら…」

[ 2023年4月1日 05:20 ]

第95回選抜高校野球大会第11日・準決勝   大阪桐蔭5―7報徳学園 ( 2023年3月31日    甲子園 )

<報徳学園・大阪桐蔭>準決勝敗退となり、引き上げる前田(右)ら大阪桐蔭の選手たち (撮影・須田 麻祐子)
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 史上初となる2度目の選抜連覇にはあと2勝、届かなかった。今秋ドラフト候補の最速148キロ左腕、大阪桐蔭・前田悠伍主将は「1球目」を悔やんだ。

 「やっぱり、自分が1球目にレフト前に打たれて点を取られて…もう少し1球目を厳しくいっていたら、結果も変わっていたのではないかと。コントロールの甘さが出た試合かなと思います」

 先発を南恒誠に譲ったこの日は7回、1点差に迫られ、なおも無死一、三塁から登板。代打・宮本青空に対して投じた初球が真ん中付近に入った。左前(記録は左ゴロ)に運ばれ、同点。その回は後続を断ったが、8回1死一塁でも4番・石野蓮授への初球、外角低めを狙ったツーシームが真ん中付近に入り、決勝二塁打を浴びた。

 甲子園で5点以上リードした試合の逆転負けは、春夏通算91試合目で同校初の屈辱となった。「自分たちの実力不足を痛感できた。きょう学んだ自分たちの弱さを、夏までになくしていきたい」と前田。西谷浩一監督は夏の頂点に向け「攻撃力を付けていかないと」と課題を掲げた。(惟任 貴信)

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2023年4月1日のニュース