長嶋茂雄氏と五輪の縁 前回の東京五輪が「結んだ恋」でスピード結婚 野球は国民的スポーツへ

[ 2021年7月24日 00:09 ]

聖火ランナーとして登場した(左から)王貞治氏、長嶋茂雄氏、松井秀喜氏(ロイター)

 東京五輪開会式で聖火ランナーとして参加した長嶋茂雄氏(85=巨人終身名誉監督)には、五輪との切っても切れない深い縁がある。亜希子夫人(07年他界)と出会ったのが64年の東京五輪。以来、長嶋氏にとって五輪は特別な存在となり、93年に巨人監督へ復帰するまでの間に3大会で現地に赴き、メディアを通じて感動を伝えている。

 X X X X X

 長嶋氏が五輪との関わりを持ったのは、今から57年前の東京五輪だった。当時、各国の五輪関係者や元首らを接待するためのコンパニオンを採用。そのコンパニオンたちとの対談企画があり、長嶋氏は王貞治氏(81=ソフトバンク球団会長)と出席し、外国語が堪能で活躍していた亜希子さんを見初めた。

 同年11月に婚約を発表すると、翌65年1月に挙式というスピード結婚。まさに「五輪が結ぶ恋」だった。

 時代は高度経済成長長期。かつて職業野球と言われたプロ野球も大衆スポーツ、国民的スポーツへと発展していった。長嶋氏と亜希子さんとの結婚式に出席した当時の巨人監督だった川上哲治氏(故人)が「プロ野球選手にもこんな素晴らしいお嫁さんが来てくれるようになった」と涙したというエピソードも残っている。巨人が不滅のV9へと突き進むのも65年からだ。亜希子夫人の内助の功を得て、王氏と「ON」でチームをけん引し、監督としても松井秀喜氏(47)を育てて日本中を熱狂させた。

 後に、長嶋氏は監督退任後から2度目の監督就任まで“取材”という形でも五輪と関わってきた。3大会で現地へ出向き、感動を伝えている。64年東京五輪から続く縁。常々長嶋氏は「私にとってオリンピックは特別な存在」と語っている。その「特別な存在」で聖火ランナーとして五輪の舞台を踏みしめた。その姿は、天覧ホームランでダイヤモンドを回ったときのように、目映い輝きを放っていた。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2021年7月23日のニュース