東京五輪開会式スタート コロナ禍、不祥事…大混乱の中、真夏の祭典が開幕

[ 2021年7月23日 20:00 ]

<五輪開会式>花火が上がるオリンピックスタジアム(撮影・北條 貴史)
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 第32回夏季オリンピック、東京五輪は23日午後8時、国立競技場で観客を入れずに開会式を行い、開幕した。新型コロナウイルスの影響で史上初の延期となるなど、かつてない混乱と不安を抱える中、17日間の大会が幕を開けた。

 開幕直前まで度重なる不祥事でドタバタだった。開閉会式の制作・演出チームを巡っては19日、ミュージシャンの小山田圭吾(52)が、過去のいじめ告白が発覚して辞任。20日には絵本作家のぶみ氏が教員へのいじめ発言などが問題視され、関連イベント出演を辞退。開幕前日には開閉会式の演出を担当する小林賢太郎氏(48)が、過去にホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を題材にしたコントを発表していたことが発覚したとして、東京五輪・パラリンピック組織委員会が解任した。

 今年2月には森喜朗元首相(84)が女性蔑視発言で組織委会長を辞任。3月には演出の総合統括だった佐々木宏氏(66)がタレントの容姿を侮辱する発言をしていたとして辞任しており、今年の五輪関係者の離職は小林氏で5人目。新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、祝祭ムードも高まらないまま、無観客の新国立競技場で異例の開幕となった。

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