大坂VSセリーナ、異次元“パワーサーブ”対決!4大大会では18年全米決勝以来の“因縁”激突

[ 2021年2月18日 05:30 ]

テニス 全豪オープン第11日 ( 2021年2月18日    オーストラリア・メルボルンパーク )

準決勝で対戦するセリーナ・ウィリアムズ(左)と大坂なおみ(AP)
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 女子シングルス準々決勝はカロリナ・ムホバ(24=チェコ)が第1シードのアシュリー・バーティ(24=オーストラリア)に逆転勝ちし、4強が出そろった。2年ぶりの頂点を狙う第3シードの大坂なおみ(23=日清食品)は18日の準決勝で世界ランク11位のセリーナ・ウィリアムズ(39=米国)と対戦する。通算成績は2勝1敗で、4大大会では大坂がグランドスラム初優勝を飾った18年全米オープン決勝以来の“因縁”の顔合わせとなる。

 因縁の決戦はセンターコート第2試合に組み込まれた。米スポーツ専門局ESPNは39歳と23歳の「キャリアの反対側にいる2人」の再戦に、「ファンであってもなくても、大ヒットの試合になるだろう」と予告。大坂は「肉体的にも精神的にもタフな試合になる」と警戒し、4大大会歴代最多24度の優勝まであと1とするS・ウィリアムズも「彼女は素晴らしい競争相手。準備はできている」と闘志を燃やした。

 18年全米オープンは波乱の決勝だった。主審の判定を巡ってS・ウィリアムズがラケットをへし折るなど3度の警告を受け、最終的には警告により1ゲームを失う展開に。表彰式もブーイングの嵐となり、大坂が涙ながらに優勝を謝罪したことは記憶に新しい。S・ウィリアムズは過去について「お互いに気持ちの整理ができたと思う」とプレーだけに集中する構えを示した。

 大坂にとってはサーブの攻略が鍵となる。準々決勝で下した謝淑薇(シャシュクビ、台湾)の第1サーブは最速152キロ、平均で140・8キロだったが、S・ウィリアムズは準々決勝で最速200キロ、平均166・9キロとその落差は最速で48キロ。オフで強化したリターンの真価が問われる上に、大坂も今大会自己最速196キロのサーブで応戦する展開になりそうだ。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で13日から無観客となっていたが、18日から再び観客が入ることが決定。「観客にいてほしい」と熱望していた大坂にとって後押しとなる。4大大会で準決勝に進んだ過去3度は全てで優勝。「いつでも戦いたい」と今なお憧れるS・ウィリアムズとのパワー対決で、今度こそ文句なしの勝利を手にする。

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