羽生、NHK杯で世界最高出す!「僕を超えなきゃいけない」

[ 2019年11月22日 05:30 ]

NHK杯の本番に向け練習する羽生(撮影・小海途 良幹)
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 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦NHK杯は22日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開幕する。14年ソチ、18年平昌五輪連覇の羽生結弦(24=ANA)は、ネーサン・チェン(20=米国)が持つ現行の世界最高得点323・42点の更新を狙う。羽生は21日、本番リンクでの公式練習で3種類の4回転ジャンプなどで調整した。

 その一瞬、一瞬が、羽生の感覚を研ぎ澄ませていく。北の大地で始動し、ループやサルコー、トーループと3種の4回転ジャンプに成功。公式練習で量こそ多く跳ばなかったが、時折、柔らかい表情を見せながらも抜かりなく調整した。表彰台に立てば12月のGPファイナル出場が決まる今大会。優勝候補の本命が狙うは、ただ一つ。SP、フリー、合計の全部門で世界最高記録を独占することだ。

 「今シーズン、一番点数を出しているのは僕だという自信がありますし。それを超えなきゃいけない、超えたいという気持ちはしっかりとあります」。

 これも王者の矜恃(きょうじ)だ。SPの世界記録ホルダーながら、フリー、合計点では世界2位。昨季の世界選手権で敗れた際のチェンの得点(フリー216・02点、合計323・42点)に及ばないが、羽生が今年10月のスケートカナダで叩き出した全得点(SP109・60点、フリー212・99点、合計322・59点)は今季のトップを走る。昨季から大幅なルール改正があり、今季も採点傾向は変わる。トレンドがめまぐるしく変わる中でも、不変の強さを見せつけるのが羽生結弦というスケーター。「昨季の得点と比べてもしょうがない」と平然と話し、「(得点は)結果としてついてくる」と言った。

 過去のNHK杯は出場5戦で3度、頂点に立っており「思い入れが凄く強い」という。シニアGP初戦となる10年大会では4回転トーループを決め、15年大会ではSP、フリー、合計点の3部門で当時の世界最高得点を叩き出した。「15年の長野の演技は自分にとっても大きなきっかけ。ここまで頑張らないといけないというプレッシャーをずっと感じることができる」。試合前に平常心でいても、記憶は体に染みついている。今回目指すのは、その再現。さらに直近の優勝である16年大会は今回と同じ真駒内のアリーナだ。

 スケートカナダを制した羽生は、表彰台に乗ればファイナル出場が決まる。だが、ファイナル切符や4度目の大会制覇だけでは、満足ができない。シニア10年目で挑む19年のNHK杯。「自分が思い描くいい演技ができたら」。羽生が打ち立てた数々の伝説に、新たな一章が加わる。

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