照ノ富士 7戦全勝で優勝 関取復帰確実となり「新十両が決まったときよりうれしい」

[ 2019年11月22日 15:34 ]

大相撲九州場所13日目 ( 2019年11月22日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所>對馬洋(手前)を寄り切りで破り幕下優勝を決めた照ノ富士(撮影・岡田 丈靖)
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 元大関で西幕下10枚目の照ノ富士(27=伊勢ケ浜部屋)が関取復帰を確実にした。西幕下51枚目の対馬洋(26=境川部屋)との一番を制して7戦全勝で優勝。幕下15枚目以内の全勝優勝のため、来年初場所(1月12日初日、両国国技館)は10場所ぶりの十両返り咲きとなる。「正直うれしい。新十両が決まったときよりうれしい」。涙はこぼれなかったが、幾分、目は潤んでいた。

 優勝と関取復帰が懸かった一番は相手に懐に入られ、まわしに手が届かなかった。それでも「どっしりと構えていれば押されることはない。やってきたことを信じてやれば大丈夫」と落ち着いていた。左の小手投げで振って崩し、右四つで胸を合わせて寄り切った。

 関脇だった2015年夏場所に12勝3敗で優勝し、場所後に23歳で大関に昇進した。だが、大関時代に両膝を痛め、16年からは苦しい土俵が続いた。追い打ちをかけるように糖尿病を患い、17年秋場所を最後に大関から転落した。十両に落ちても相撲を取ったが、十両での皆勤も1場所だけ。膝の手術の影響で18年名古屋場所から4場所連続全休し、復帰した今年春場所は序二段まで番付が落ちていた。

 「ケガだけだったら超えることができる。病気をやると自然とメンタルも落ちる」。一時は「これでやめたいという気持ちもあった」というが、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)からの励ましの言葉や応援してくれるファンの声を耳にして現役続行を決意。「余計なことを考えずに体を治すこと。これからの人生の方が長いから。そのあとで稽古と思った」。懸命な治療とリハビリ、トレーニングで最低限、闘える状態まで戻すと、そこから5場所連続で6勝以上の成績を上げ、再び関取の座を手中にした。

 体はまだ万全ではないが、それだけに「もう1年ぐらい、今の調子で上がっていけば、もう少しやれると思ってやっている。30歳を超えてから強くなる人もいる」と捉えている。「(土俵に)上がっている以上、もう1回、どこまで通じるか試したい」。どん底からはい上がってきた元大関はまだまだ先を見据えている。

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