パナソニックで初V 王者サントリーの3連覇止めた!

[ 2014年2月12日 05:30 ]

<パナソニック・サントリー>優勝に喜ぶパナソニックフィフティーン

ラグビートップリーグ プレーオフトーナメント決勝 パナソニック45―22サントリー

(2月11日 秩父宮)
 プレーオフトーナメント決勝が行われ、第2ステージA組1位のパナソニックが同2位のサントリーを45―22で下し、三洋電機時代の10~11年シーズン以来、3季ぶり2度目の優勝を飾った。当初は9日に行われる予定だったが、関東地方を襲った大雪の影響で2日延期。当初リザーブスタート予定だったSH田中史朗(29)が先発するベストメンバーで、2季連続でトップリーグと日本選手権を制してきたサントリーを圧倒。世界で活躍するプレーヤーたちが躍動し、新たな歴史を築いた。

 泣きだしそうな曇天よりも先に、フッカーの堀江主将が涙した。キャプテン就任1年目でチームとして3季ぶり、そして三洋電機からパナソニックに名称が変わってから3季目でのトップリーグ制覇。「パナソニックとして歴史をつくれた。どちらが必死になれるかで僕らが上回れた」。ほおに熱いものが伝っていた。

 攻撃ラグビーを掲げるサントリーに堅守からワンチャンスをものにするスタイルを貫いた。前半こそ16―19で折り返したが、早い飛び出しのタックル、2人目のサポートを徹底。後半、しつこいタックルに我慢しきれず、相手が密集で反則を犯すようになると、PGを選択して得点を重ねた。

 象徴的だったのは後半11分、堀江が相手陣でフランカーのスミスに猛タックルを浴びせて反則を誘った後、チームメートから次々と祝福されたシーンだ。中嶋則文監督も「あれで勝利を確信した」という場面でも、PGを選択。トライ数(3)は同じでも、8PGがダブルスコアの圧勝を生んだ。

 世界レベルを経験した4人の存在がチームを強くした。昨季から堀江とSH田中が南半球の世界最高峰リーグ「スーパーラグビー」でもプレー。さらにオーストラリア代表キャップ51のSOバーンズ、南アフリカ代表キャップ48のWTBピーターセンが加入した。練習での厳しさ、小さなプレーを大切にする姿勢は、チーム内にも徐々に浸透。前主将のCTB霜村をして「前回優勝の3季前より、今のほうがチーム力は上。特にラグビーの理解度は向上した」と言わしめる相乗効果で、チームは大きく成長した。

 堀江は試合後、オーストラリアに向けて出発。田中も12日にニュージーランドへ渡り、2人とも日本選手権は出場できない公算が大きい。しかし、2人のもたらしたラグビー文化は、確実にチームに根付き始めた。「僕がいないと寂しいでしょうけど、いい知らせを届けてもらいたいですね」と田中。挑発的なエールも、また残されたチームメートの糧となる。

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