渡部暁「自分らしい位置かな」 ラージで「今度こそ金メダル」

[ 2014年2月12日 22:54 ]

個人後半距離 2位でゴールし、倒れ込む渡部暁斗
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 ソチ五輪ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得した渡部暁斗(25=北野建設)は「誰も成し遂げたことのないことをしたかった」と悔しさをのぞかせながらも、「すごくうれしい。満足しています」と笑顔で振り返った。

 前半飛躍は会心のジャンプで2位となり、後半距離はトップと6秒差でスタート。終始、エリック・フレンツェル(ドイツ)と2人で抜きつ抜かれつの先頭争いを繰り広げたが、「競り合うというより、協力して後ろから逃げる」レース展開だったという。

 9キロを過ぎ、残り1キロを切った時点で「金を狙って勝負を仕掛けた」が、逆にスパートをかけたフレンツェルに抜かれ、追いつけないままゴール。「力不足。自分らしい位置かな」と苦笑いしながらも「自分のパフォーマンスができてよかった」と満足感ものぞかせた。

 複合ニッポンにとっては20年ぶりのメダル。日本勢は団体では92年アルベールビル、94年リレハンメルで連覇を果たしたが、個人ではリレハンメルの河野孝典の2位が最高だった。惜しくも頂点に届かず、「金メダルを取って、誰も成し遂げたことのないことをしたかったんですけど、河野さんと同じ銀メダルということで」と話した渡部暁。それでも「まだまだこれから」と意欲を見せ、「今度こそ金メダルを取って一番高い表彰台に乗りたいと思います」と個人ラージヒル、団体での健闘を誓った。

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