渡部暁斗 銀メダルに白馬村大歓声 同級生「小さいころからオーラが」

[ 2014年2月12日 22:45 ]

ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルで渡部暁斗選手の銀メダルが決まり、大歓声を上げる長野県白馬村の人たち

 ノルディックスキー複合の個人ノーマルヒルで12日、渡部暁斗選手(25)が銀メダルを獲得すると、地元の長野県白馬村役場のホールに集まった同級生ら約120人が「よくやった」「村の誇りだ」と大歓声を上げた。

 テレビ中継が大型スクリーンに映され、暁斗選手や弟の善斗選手(22)ら村にゆかりのあるソチ五輪代表5人の名前が入ったのぼりも立てられた。観客は前半飛躍の時点で約50人だったが、大ジャンプでメダルを狙える位置につけ、後半の距離では倍増。抜きつ抜かれつのレース展開に身を乗り出し「がんばろう白馬」と記された小旗を振って懸命の声援を送った。

 暁斗選手と同じ保育園、小中学校に通った同級生の小田佳奈里さん(25)は「小さいころからほかの人とはオーラが違って、いつか五輪で活躍すると思っていた。感動をありがとうと言いたい。次こそは金メダルを取れるはず」と声を弾ませ、18日にある個人ラージヒルでのさらなる活躍に期待した。

 太田紘熙村長は「ここまできたら金メダルを、という思いもあったが、本当によくやってくれた。村の若者に勇気と誇りをもたらしてくれた」と興奮気味に話した。

 暁斗選手を指導した早稲田大スキー部監督の倉田秀道さん(52)は東京都内の自宅で観戦。「ジャンプの結果でメダルはいったなと思ったが、後半距離の下り坂で足を取られて転ばないかハラハラしていた。銀メダルは率直にうれしい。実力が発揮できた」と喜んだ。

 ソチ入りした暁斗選手に「頑張れよ」とメールを送ったら「勝ちにいきますよ」と返信が来たという。「暁斗は努力の天才。ラージヒルと団体に向けてコンディションを整えてほしい」とエールを送った。

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