平野の地元でも大喜び 弟の海祝君「これがお兄ちゃんなのか」

[ 2014年2月12日 08:34 ]

スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢選手に声援を送る地元の人たち

ソチ五輪スノーボード男子ハーフパイプ

 感動をありがとう――。スノーボード男子ハーフパイプで銀メダルに輝いた平野歩夢選手(15)の地元、新潟県村上市の施設では、11日夜から親族や中学の同級生ら約400人が大型スクリーンで観戦した。冬季五輪で日本勢最年少のメダリストが誕生した瞬間には「やったあ」と、地鳴りのような歓声が湧いた。

 予選に続き12日未明の決勝でも高さのある大技を次々と繰り出した平野選手。「はばたけ歩夢!!」の横断幕が掲げられた会場では、技が決まるたびに「いいぞ」「頑張れ」の声が上がった。メダル決定で盛り上がりはピークに達し、拍手と平野コールが響いた。

 地元後援会の沢田洋一会長(66)は「最後までどきどきした。地元に感動をありがとう」と興奮。弟の小学5年海祝君(11)は「これがお兄ちゃんなのか。すごい高さの回転に目が回った」と信じられない様子だった。

 平野選手が通う市立村上第一中の担任梅沢怜史教諭(35)は「教え子がメダリストになったのは最高の気分だ。よく頑張った」と涙を浮かべた。

 スノーボード用品メーカーの東京都内の店舗でもファンら約40人が声援を送った。千葉市の会社員斉藤亜矢さん(33)は「雪面のコンディションが良くない中、あの滑りができたのはすごい。日本のハーフパイプの歴史が変わった」と声を弾ませた。(共同)

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