こだわり旬の旅

【奈良・橿原市】2679年の歴史に思いを…新時代だからこそ訪れたい“日本はじまりの地”

[ 2019年11月2日 16:00 ]

白い砂利が敷き詰められた白洲を前に建つ橿原神宮の内拝殿。まばゆく美しい
Photo By スポニチ

 令和という新元号が始まり、新天皇が即位した2019年。「日本建国の地」とされる奈良県橿原(かしはら)市の橿原神宮を訪ねた。第一代天皇・神武天皇が都を構えた場所で、近くには神武天皇陵や日本初の仏教寺院・飛鳥寺などがあり、まさに“日本の始まり”の地。JR東海の「うましうるわし奈良」キャンペーン橿原神宮編も展開中で、“うまし橿原”を堪能した。

 歴史は浅いが、奥は深い。近鉄橿原線橿原神宮前駅から徒歩約10分の橿原神宮。「日本書紀」によると、神武天皇は豊かで平和な国づくりを目指して九州高千穂の宮から東進し、紀元元年、今から2679年前に、大和三山の一つ、畝傍山(うねびやま=標高198・8メートル)の東南麓に橿原宮を構えたとされるが、その地に約2500年後の1890年(明23)、神武天皇を尊んで創建された神宮なのだ。

 約53万平方メートル(東京ドーム11個分)の広大な境内はヒノキやスギなど緑豊かな樹木に包まれ、厳かな雰囲気。高さ10メートル、幅14メートルの第一鳥居をくぐり300メートルほど進むと、左手に奈良時代からあったという広さ約5万平方メートルの深田池、右手に入り母屋造りの外拝殿(げはいでん)、その奥に京都御所の賢所(かしこどころ)を移築したという内拝殿が見えてきた。

 通常、内拝殿には入れないため、特別に参拝できる「正式参拝」に参加。外拝殿でお払いを受けた後、内拝殿に進み、玉串を奉納して参拝、最後にお神酒をいただいたが、同殿の美しさに加え、白い砂利が敷き詰められた白洲はまばゆく、独特のオーラに満ちていた。

 「うまし…」キャンペーンでは、天皇陛下の御代理「勅使」が祭典前に参籠・潔斎する建物で通常非公開の「勅使館」が12月8日まで特別公開されており、こちらも見学。翌朝8時半からは、普段は入れない儀式殿で神職とともに「大祓詞(おおはらいのことば)」という祝詞を唱える「朝拝」も体験して、橿原神宮の魅力を満喫。特に朝方は静寂に包まれ、心洗われる思いだった。

 そんな気分をさらに清々しくしてくれたのが、畝傍山の東北、橿原神宮に北接する神武天皇陵。正式名は「畝傍山東北陵(うねびやまのうしとらのすみのみささぎ)」で、玉砂利が敷き詰められた参道の中央に建つ白木造りの大鳥居の奥にたたずむ。森林に覆われ直接見ることはできないが、円丘で周囲約100メートル、高さ約5・5メートル。まさに別世界であるように静まりかえっていたが、それが逆に神聖さを際立たせる。11月27日には新天皇、皇后両陛下が「親謁(しんえつ)の儀」として参拝され、ご即位の一連の儀式を終えたことを報告されるというが、歴史的場所を前にしてあらためて新時代の始まりを実感。身が引き締まる思いだった。

 ▽行かれる方へ 車は京名和道橿原北ICから大和高田バイパス利用。橿原神宮の正式参拝、朝拝の参加料1000円(要予約)。勅使館特別拝観料500円。キャンペーンは11月まで。問い合わせは橿原神宮=(電)0744(22)3271、橿原市観光協会=同(20)1123。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る