星風まどか “生まれる前から見ていた”申し子

[ 2016年7月11日 05:30 ]

「エリザベート」の新人公演ヒロインに気を引き締める星風まどか
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 宙組期待の娘役・星風まどかが8月9日、兵庫・宝塚大劇場で行われる「エリザベート」の新人公演でタイトルロールに抜てきされた(東京公演は9月29日)。

 わずか入団3年目だが、昨年にはオペラ「アイーダ」を基にした大作「王家に捧ぐ歌」で新公ヒロインも経験済み。すでにバウホールでも2度のヒロイン経験を持ち、将来を最も期待される娘役の一人だが「皆さんが知っている作品なので、自分の実力をグンと上げて臨まないと。あ~私、いつも気持ちばかりが焦ってしまうんです」と首をすくめる。

 本公演では少年ルドルフの大役も射止めた。初演時には元星組トップの安蘭けい(45)が演じるなど歴代、男役娘役関係なくスター候補生が抜てきされてきた役だ。「あのソロは客席で“うわー”って思いながら聴いていた曲。大事な場面なので毎回新鮮な気持ちで歌いたい」と気を引き締める。

 宝塚の大ファンだった母の影響で「多分、おなかにいた時から見ていた」というほど身近な存在で、目指すのは自然の流れだった。今も休日は宝塚歌劇の専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」を見てリラックスするという。こんな宝塚の申し子、星風が見せるエリザベート像が楽しみだ。(土谷 美樹)

 ★星風(ほしかぜ)まどか 11月11日、東京都国分寺市生まれ。国立音大付中を経て14年初舞台。宙組に配属となり11月、前トップ凰稀かなめのサヨナラ公演「白夜の誓い」で凰稀演じるグスタフの少年時代を演じ注目の存在に。昨年10月「相続人の肖像」でバウ初ヒロイン。身長1メートル62。愛称「まどか」。

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