宝塚花組・柚香光＜下＞　作品、役、お客さま…全ての縁を“結ぶ”一歩、一歩進んでいく

「全ての縁を強く結んで進んでいきたい」と誓う柚香光
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　【Saturday宝塚】東京宝塚劇場で18日に開幕する花組公演「うたかたの恋/ENCHANTEMENT（アンシャントマン）」（3月19日まで）。トップスター柚香光演じるオーストリア皇太子・ルドルフの美しくもはかなき生涯がファンの涙を誘う。

　一方で「香り」をモチーフにしたショー「アンシャントマン」では一転、エネルギッシュなダンスと歌でファンを魅了した。柚香が「凄く好き」というのは中盤。荒廃した地球で新たに生命が芽生えていくことを表現した壮大な場面だそうで「体を目いっぱい使って踊るナンバーを頂きまして。運動量もなかなかで振り付けの難易度も高いんですけれど“ずっと踊っていたい”と思うぐらい、体が喜んでいるのが分かります」。高いダンス力を誇る柚香ならではのシーンが注目を集めそうだ。

　今年は元日から本拠地、兵庫・宝塚大劇場の舞台に立ち「よし、今年も舞台に命をささげるぞ。それに尽きます」と身を引き締める。「今年は“結ぶ”という字を念頭に作品、役との縁、お客さまとの縁…。全ての縁を強く結んで一歩、一歩進んでいきたい」と力強く誓っていた。（土谷　美樹）

　◇柚香　光（ゆずか・れい）3月5日生まれ、東京都出身。杉並区立和泉中を経て09年初舞台。花組配属。華やかな容姿が初舞台時から話題で14年「ラスト・タイクーン」で新人公演初主演。19年11月、トップ就任。身長1メートル71。愛称「れい」。